夏井いつきさんに魅力を感じていました。
味のある、素敵な女性。。。
彼女の本を読んでみたくて、kindleで、ポチリ。 「瓢箪から人生」を読みました。
今日は、その中で、印象的だったことをつぶやいてみます。
魅力的な夏井いつきさん。
テレビ番組で夏井さんの俳句解説、楽しみに観てます。
俳句を詠めればなぁ・・・・と思うのですが、なんだか難しそうで・・・
短い文字数に自分の気持ちを織り込む…憧れるのですが、色々ルールもあり、結構、難しそう。
いつかは、挑戦したいと思っています。(いつかって、いつやねん!笑)
さて、その夏井さん、1957年生まれというから、私とほぼ同い年。
それなのに、ものすごく貫禄があって、人間的に魅力を感じます。
この差は、なんだ? なんなんだぁ⤵
俳人というのは、そもそも物事に対しての観察力が秀でているのでしょうね。
この「瓢箪から人生」も、夏井さんがこれまでの人生で出会った人や出来事について書かれています。
私のブログのテーマと同じやん。
国語の先生だけあって、文章も上手だし、ユーモアもあって、とても読みやすいエッセーでした。
悲嘆の共通点を見つけた!
印象に残っているのは、夏井さんが愛するお父様との死別体験を書かれている箇所です。
夏井さん、お父様を胃がんで亡くされ、その時のことが綴られていました。
死別体験というのは、今までにも何度か書いてきましたが、個別のもので、それぞれ異なると言われていますが、共通点も多いように思います。
夏井さんが、お父様と死別したときの感覚を書かれている箇所がありました。
父にすがりつき号泣する母を見下ろす自分の視界が、まるで作りものみたいだった。母の声が合成音声みたいに響き、まるで自分だけが世界を切り離されたような感覚だった
「瓢箪から人生」より
私も、ブログ「愛する人を亡くしたとき」に書きましたが、
【一生懸命、私に語りかけてくれていた励ましの言葉が、まるでカプセルの中に、私が入って聞いているような不思議な感覚がありました。私の世界と全くちがったところからの語りかけ。そんな感覚です】
自分だけが切り離された孤立感。夏井さんも経験されていたのですね。
当時の私の思いが、夏井さんの文章と重なっているので、興味深く読みました。
親しい人の死を受け入れていく方法
お父様との死別後、職場復帰された夏井さん。
美術主任の先生から、親しい人の死を受け入れてゆく方法を教えられます。
●無心で手を使う事 ●何らかの方法で心を吐き出すこと ●自分の悲しみを誰かと共有すること
これらは、「自分の心を悲しみの沼に沈ませてしまわないための大事な手立てなのだ」と、教えらたと書かれています。
このことは、私も経験をしました。
●無心で手を使う事・・・仕事をしている時間は、心が乱れることがなかったと思います。
暇にして、ボーっとしている時間は、悲嘆の波が押し寄せて、足元がすくわれるような思いをするのですが、夢中で仕事をしている時間だけは、悲しみを少し横に置いておける。。。そんな経験をしました。
●何らかの方法で心を吐き出すこと・・・私のブログ「悲しみの感情表出」 ここも共通点でした。
●自分の悲しみを誰かと共有すること・・・これも、今までブログでつぶやいたように、遺族会参加や、死別体験の本を読んだり、経験者に手紙を書いたり。やはり、共通していました。
夏井さんのエッセイを読んで、愛する人の死を受け入れていく作業。。。自分の体験と重ねながら読むことができました。
どんな人にも訪れる、大切な人との別れ。
そこには、共通の悲しみがあり、死別を受け入れていく方法があるのだなぁと読みながら思いました。
人生には、色々あって、そして、その色々が、その人の人間性、深み、味わいを作り出していくのかも知れませんね。
夏井さんのエッセイを読みながら、そんなことを感じました。
今日も最後まで、お付き合い頂きまして、有難うございました。では、また。
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