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☆大切な人がひきこもったら。。。

人生

本格的な春到来!

窓を開けると、可愛い花々、そして、綺麗な鳥のさえずりが聞こえます。

美味しい空気を吸って、それだけで、生きていることに幸せを感じます。

けれど、闘病中の方など、諸事情で、外に出られない人々もいらっしゃるでしょう。

数日前の新聞に気になる記事がありました。

今日は、そのことについて、つぶやいてみます。

ひきこもりの数字

先日、内閣府調査によると、外出をしない「ひきこもり」状態の方の人数が、146万人(15歳~64歳)になったと発表されていました。

内閣府は、いわゆる「ひきこもり」の実態を調査するため、去年11月、全国の10歳から69歳の合わせて3万人を対象にアンケート調査を行い、1万3769人から回答を得ました。このうち「生産年齢人口」にあたる15歳から64歳までの年齢層では、広い意味で「ひきこもり」と定義している「趣味の用事のときだけ外出する」や「自室からほとんど出ない」などの状態が6ヵ月以上続いている人は、2%余りで、推計でおよそ146万人に上るとしています。

NHK NEWS WEBより

「生産年齢人口」←個人的には、この表現は、あまり好きになれないなぁ・・・⤵

記事には、コロナの影響も大きいと書かれていました。

ひきこもり人数と、一口で言っても、それぞれの背景があると思います。

ただ、大切な人が、ひきこもってしまうと、周りの人や家族、特に親は、とっても心配です。

彼らが、何に悩んでいるのか? 何に苦しんでいるのか? どうして、社会生活を送ることができないのか?

弱いのか? 育て方が間違っているのか? などなど・・・・不安は、尽きません。

私も、そんな思いをしたことがあります。

本人に何が起きているのか? どうなっているのか? 私はどうすればいいのか?

わからない事だらけ。

斎藤環さんの「社会的ひきこもり」を読んで

そして、内容が内容なだけに、あまり、周りの人に相談したいとは、思いませんでした。

専門家以外なら、相談された側も困ると思います。

そこで、いつものように、私は、本を読み漁りました。

色々な本がありました。その中で、自分に響くものを取捨選択。

その中で、私が、参考になったのが、精神科医の斎藤環さんの著書です。

『社会的ひきこもり』 

出版されたのが、1998年となっていますが、私が購入したのは、たぶん、その後、10年以上たってからだと思います。

発達障害を始め、様々なメンタル面の研究も進んできた今でも、大いに参考になる部分があるように思います。

家族、周りの人が、『正論・説教・議論を克服し、 「そこにある、ひきこもり状態」を認める』

👆 ここ! ここ! これが大事なように思ったのです。

家族や、周りの人が、ひきこもりを否認したい衝動と闘うこと。

私たちは、昔から「働かざる者、食うべからず!」という価値観が身についています。

だから、「ひきこもり」を、まるで、怠け者のように思う人がいるのです。

ひきこもり専門の斎藤環さんでさえも、「お説教」や「議論」の誘惑に負けてしまいそうになると書かれています。

これまで身についてきた私たちの価値観、社会通念と闘うことになる。

たぶん。。。。引きこもっている人たちは、とっても苦しんでいるんだと思います。

一方的な受容も弊害?

否定をしないことは、大切。

私はこの本を読んで、

「働かざるものも食うて! 今、働けるものが働くよ!」の考え方にシフトしました。

甘い!と言われる方もおられるかも。

ひきこもり期間に、本人は、ものすごく色々と考えている面があると思います。

悩み抜く力。知らないうちに、悩む力が育つこともあると思うのです。

ですが・・・・・

ここで難しいのは、斎藤環さんは、「一方的な受容も、これまた弊害だ」と言われるのです。

難しい!

一方的な受容は、一方的なお説教と同じくらい、有害だと・・・。

(どないやねん・・・・(←影のことば))

斎藤氏は、言われます。大事にすることは、対話だと。

まず、ひきこもった理由などを聞き、対等に話し合うことが必要だと。

難しいですよね。関係性が保たれてこその対話です。

本人の心が、どこまで開いてくれるか・・・そして、親も立場を対等にするという姿勢を持つことが大事だとのこと。

この本の出版から20年以上が経過しています。

斎藤環さんは、今も「ひきこもりの対話的支援」をテーマに色々と講演をされています。

そこには、ヒントがいっぱい。私も、とっても参考にさせて頂きました。

興味があれば、一度、色々と調べてみてください。

私だって、ひきこもるかも・・・

息子は、何年か経ち、機が熟した時、自らの力で動き出しました。

社会でバリバリ。。。。とは、行かないかもしれません。

それでもいいのです。 少しづつ。。。無理しないで。

(この社会は、なかなか、生きにくい社会でもあるのです。)

ひきこもっている期間は、私にとっては、とっても長かったし、しんどかった⤵

今、楽しそうに友人達と交流している姿を見ると、嬉しく思うのです😊

悩む力が育った今、私の良き相談相手になってくれています。

相談していると、

「よく人と比べているよね。人と比べて落ち込むことに、意味はない。」

「そんな過去のこと、悩むなよ。そんな先のこと、心配しても無駄。今が大切」

まるで、私の本棚から、「禅」の本を読んだのかな?と思うようなことを話します。

悩んで悩んで、彼自身が出した答えなのかも。

そして、彼自身のまわりでも色々なことがあったようです。

知人が、相次ぎ、事故、自死、病気で亡くなったのです。

「人は必ず死ぬ」 

当たり前のことを実感して、「今」を大切にしたいと思うようになったのかもしれません。

人それぞれ・・・どれが、正解かなんて、私も実は、わからないのです。

わかるのは、どんな状況になっても、その存在をお互いに尊重できればいいかなと思います。

(書くのは、簡単。でも、実際は、難しいですね。)

そして、思うのです。

私だって、いつ、ひきこもるかわからない。

誰でも可能性は、あるのではないかなぁ・・・。

正論、説教、議論が役に立たない事もあるのです。

新聞記事を読みながら、そんなことを思いました。

最後まで、お付き合い下さって、有難うございました。では、また。

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