まだ、こんなこと言っている人がいるんだぁ。
あれから25年経っても、まだまだやなぁ。
先日、「不登校は子供のわがままで、大半は親に責任がある」と言った市長の発言。
どれだけの親が、子供の不登校で悩んで苦しんでいることか。
たぶん、発言した市長の子育て、このようなことで悩み苦しむことがなかったんだろうな。
私もかつては、不登校児の親でした。
どれだけ悩んで、苦しんで、そして、学んだか・・・。
当時、教育関係者の講演会に参加して、同じような発言をされ、悩んでいる私に追い打ちをかけられたことは、未だに忘れることができません。
私自身は、学校に行けなくなったことはありません。
学校は、友達がいて、楽しいところ。そう思っていたのですから。
だから、どうして、不登校になるのか。わからなかった。
そして一番苦しいのは、行けない子供自身であることも、少なくないのです。
「みんなが登校できるのに自分は、何故、できないのか。我慢が足りないのか。わがままなのか。」
そして、大好きな親を不安にさせてしまっていると自身を責めてしまうケースも。
我が家の原因が明確になったのは、不登校から15年も経ってから。
生きにくさをもっていたことが、原因でした。
世の中には、音、光、触覚が過敏で苦しんでいる人、睡眠コントロールができない人。他にもいろいろな症状で悩んでいる人がいます。
(これは、大人になっても同じなのですが。)
通常の社会生活では、神経をすり減らし、帰宅するとヘロヘロになってしまう。
そんな人がいるのです。
そして、色々、情報収集するうちに、起立性調節障害という疾患で学校に通えない人がいることも知りました。
不登校は子供のわがまま…怠けたいから行かない・・・
そんなに単純なものでは、ないはずです。
不登校といっても、一括りにはできません。それぞれなんです。
日本で唯一、不登校についての専門紙があります。「不登校新聞」です。
今回の、この市長の発言について、記者の茂手木さんが次のように発言されています。
断言させてください。不登校はほとんどの場合「親の責任」ではありません。ここで「ほとんど」と言ったのは、親のネグレクトなどの虐待によって不登校になっているケースが、一部あるからです。
(不登校の親は)1人で情報を求めなくてはなりません。パートナーや親族の理解が得られないこともめずらしくありません。ふさぎこんだ子どもを見て「やっぱり育て方が悪かったんじゃないか」、「なにか私に原因があったんじゃないか」と考える親御さんは少なくないのです。
そんななか、小椋市長のこのような発言は傷口に塩を塗ることになりかねません。私は、親御さんの多くが孤独と将来の不安のなか、それでも子どもの幸せを最優先にと、必死の思いで「学校、休んでいいよ」と伝えていることを知っています。
ですから安心してください。みなさんは「お子さんの不登校の原因」ではありません。むしろお子さんの命を守るために、たくさんの不安を抱えながらもお子さんに「休んでいい」と言った、その勇気に敬意を表します。これからもともにお子さんの幸せのために、できることを考えていきましょう。
不登校新聞より
茂手木さんの発言は、不登校に悩む親を救ってくれます。
いずれにしても、まだ、さきのような理解のない発言をする人がいること、そして、それが、市長であることに、「なんだかなぁ」と思わざるを得ないのです。
不登校の問題だけでは、ありません。
社会に出ることも、集団が辛い方もおられるのです。
自分がたまたま、社会に順応できるからと言って、自分中心に物事を考えるとこんな発言が出てくるのでしょう。
悩んで、悩んで、悩んで、私も生きにくさを抱えた人がいることを知り、少しは、理解できるように情報を集めたり、学んだりしてきました。
これからも、大変な中で、子育てをしている親御さんを、そっと、陰ながら、応援したいと思っているアーモンドです💓
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