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☆大いなる自然に抱かれて

人生
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秋もすっかり深まってきました。

毎朝の通勤路、近所のお気に入りの公園。

木々がすっかり色づき、いわさきちひろが描いたメルヘンの世界のようです。

自然が描く世界、不思議な世界。

今日は、自然の癒しの力について、つぶやいてみようと思います。

いわさきちひろの世界かな?
近くの公園の菊と紅葉
大きな木 色とりどり・・・癒されます。

海に抱かれて

大学時代、当時の学生の間で北海道旅行が流行っていました。

豪華な旅行ではなく、シーツ持参で、ユースホステルを泊まり歩く。。。。そんな質素な旅行。

旅行というよりは、「旅」と表現する方が、しっくりくるのかも。

私も4年の夏、アルバイトでせっせと貯めたお金で、2週間にわたり北海道を半周しました。

地味な旅行でしたが、楽しく、北海道を満喫しました。

思い起こせば、もう40年以上も前の話になるのですね。

フーーーーー。人生の流れは、早いなぁ。

色々な思い出のある2週間だったのですが、忘れられない事があります。

忘れられない。。。と書いたのに、すっかり場所は、忘れてしまったのですが・・・

(ホント、年はとりたくないねぇ 笑)

どこか(アカン!どこか、ホント、思い出せない!)の海での出来事です。

当時、22歳だった私は、母を亡くして4年が経っていました。

友達に囲まれ、それなりに楽しく過ごしていた毎日でしたが、

こころの何処か奥底に、母との別れの悲しみが、隠れていたのだと思います。

大きな海を見つめていると、急に涙がこぼれてきました。

表面上は、毎日楽しく青春時代を謳歌していたのですが、心のどこかに潜んでいた悲しみが溢れてきました。

突然の涙に私自身が驚きました。大きな海が私を包んでくれる。

「海に抱かれている」との表現がピッタリくるのかな。

悲しみを抱えたまま生きている私を、自然の大きな愛で包んでくれているようなそんな気持ちになりました。

とっても不思議な感覚でした。有難いというのか、許されているというのか。。。。

海の、自然の力が、母との死別から4年も経っている私を包んでくれたのです。

突然、流した涙・・・・不思議な思い出です。

月を見て、癒される

私は、小さい頃から、空を見あげるのが大好きでした。

不思議な形の雲、自然現象なんだけれど、神様が作った芸術作品と思わずにはいられない。

特に秋の空は最高です。雲が演出する空は、芸術的!素晴らしい!

子どもの頃から、雲の形を動物に見たてたり、空を見上げながら、独りの世界に浸っていることがよくありました。

大人になった今、特に秋は、綺麗な月に魅せられています。

仕事帰り、駅から自宅までの坂道、見え隠れするお月様がとっても美しいのです。

一日の疲れを癒してくれます。よく頑張りました!と、褒めてくれているよう。

年齢を重ねると、昼間の太陽より、静かな月に癒されます。

「それでいいのだよ。そのままで・・・」と私に呟いてくれます。(のような気がします。笑)

静かに、優しく、私を包み込んでくれます。

自然って、不思議。

あるがままを受け入れてくれる

ケアの勉強をしてきました。

相手の話をそのまま、しっかりと傾聴する。

なかなか、難しいと感じています。

私自身も色々な人生経験があり、今の「私」ができあがっています。

その私が、人の話に耳を傾けると、やっぱり、自分が媒体になっていて、歪んで聴いてしまうことが、あります。

できるだけ真っ白で、そのバイアス(ビリーフ)を自分で理解したうえで、傾聴することが大切だと学びました。

ビリーフとは、

■「ビリーフ」 (信念、belief)とは、価値観や世界観などの広義の信念。
私たちの精神生活はそうしたものに基づいている
■多くの場合、私たちはそれらについて無自覚的であり、しかも暗黙のうちに正しいと
思い込んでいる
■ビリーフには、世界観に関するものや価値に関するもの、また日常生活における単なる仮定のようなものから、私達の生きる目的、生きがいを支えているような、根源的なビリーフまで存在する

相良亨「日本的宗教性」に基づいた日本的スピリチュアルケア試論 小西達也より

いやー・・・・なかなか・・・

人間だもの。難しい。

ところが、大いなる自然は、あるがままの私を受け入れてくれるのです。

なんの評価も、アドバイスも、そして、励ましの言葉もなく、

ただただ、そのままの私を包み込んでくれるのです。

それって、すごい!

人間には、なかなか、できない技です。

なので、海の前で涙がこぼれたり、月が、優しく私を包んでくれているような感覚になるのかなと思います。

この感覚。。。。わかるかな。。。。

中高時代は、カトリックの学校、そして、我が家は浄土真宗で、実家は真言宗。

そして、禅マインドに、とっても惹かれる私。

日本人あるあるの典型で、特定の宗教を熱く信仰しているわけではないけれど、

やっぱり、大いなる自然を前にすると、「神」というのか、「大いなるもの」と表現するのか、

その「偉大な力」を感じずにはいられないのです。

その「偉大なる自然」の前に、私の全てを包み込み、赦されていると感じるのです。

今日は、綺麗な秋の景色に囲まれて感じた、自然の力の不思議について、つぶやいてみました。

残りわずかとなった今年の秋の風情。 しっかりと満喫しようと思います。

今日も最後までお付き合いくださって、有難うございました。では。

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