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☆喪失と再生の物語「ドライブ・マイ・カー」を観て

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年末年始休暇に、映画「ドライブ・マイ・カー」を、自宅で鑑賞。

少し暗い印象、そして、長い。 物語の後半には、共感できる部分が、出てきます。

喪失と再生の物語。

今日は「ドライブ・マイ・カー」について、つぶやきます。

抑制の下で、激しさを増す感情

アカデミー賞ほか、各賞を受賞をしたことと、原作が村上春樹という事で、観たいなと思っていました。

今回、自宅で見られることを知りました。(映画館でないことが、やや残念⤵)

村上春樹の本は、たくさん読みましたが、この作品は、未読。

少し、ネタばれになってしまう箇所があります。m(__)m

主人公、舞台監督の加福祐介は、愛している妻が、他の男性と関係を持っていることを偶然知るのですが、そのことに、蓋をして生活を続けます。

この夫婦には、幼い子供を亡くした経験もあります。

そして、やがて、妻が急逝。

その後、彼のドライバーとして雇った渡利みさきが登場するのですが、

彼女も、母との壮絶な別れを経験しています。

彼女もまた、感情を外に出しません。無表情で、淡々と与えられた仕事をこなします。

二人の共通点、感情に蓋をしているけれど、中には、激しくうごめいているものが・・・(ありそう!!)

加福は、自分が監督をする、舞台稽古の読み合わせのときにも、役者たちに感情を出さないよう、指示を出します。

感情を押し殺す・・・

押し殺している分、ドンドン、感情は、増幅されそうな気がします。

そんなモヤモヤのままなら、生きていけないぞ!と思いながら・・・前半を見続けた私。

喪失と再生

映画の後半に出てくる言葉、愛する人を亡くした者なら、誰もが共感できるのでは、ないでしょうか。

「これからも、生き続けなければならない

私も、夫との死別後に、同じように、思いました。

こんなに辛くても、でも、生きていくしかない。生き続けなければならないのだって。

「死ぬまで、生きるしかない。」 人生に対して、あきらめのような気持ち。

愛別離苦。生きる悲しみ、辛さ、苦しさ。

それでも、生きなければならない。

そして、愛する人を亡くしたものは、どこか、自分を責めていることがあります。

自分を許して、そして、生き続ける。なかなか、大変ですよね。

映画の最終場面は、とても、謎めいています。

何の説明もない映画の展開、観ている人たちに委ねています。

加福の愛車、赤いサーブを自分の車として運転する渡利みさき。場所は、韓国。

なぜ、韓国? この辺りは、もやもや・・・・。よく、わからない部分も。

みさきの頬にあった傷は、消えており、それは、心の傷の象徴なのかも。

表情も、心なし明るく見えます。みさきに、再生への扉が開かれたのでしょうか。

再生に向かうために

二人が、経験した喪失と再生。

再生するには、

自分の感情に蓋をせず、自分と向き合ってみることが、必要なこともあるのかな。

深いところで、身分と向き合う。

加福は、自分の感情から逃げてしまうところがありました。

自分と向き合う・・・時には、誰か他者の力を借りて。

加福とみさき。傷ついた喪失体験を持つ二人。

人は、一人では、生きられない。

喪失、共感、再生。。。。

赤いサーブが走る道、それは、やがて、再生へと繋がっているのかも。

それにしても、タバコを吸う、みさきのしぐさに、ほれぼれ。

(吸い過ぎに注意しましょう。笑)

タバコ嫌いの私も、うっとり💓 カッコいいんだから。。。

あんな風に吸うてみたい(笑笑) 吸えないけど。。

そして、みさき役の三浦透子の演技も、よかった。

面白い!とか、楽しい!とか、感動!とか、観て良かった!とかは、。。。どうかな。。

すぐに、そうは、思わなかった。けど、後から、ジンワリくる映画かな?

そんな印象が、残りました。

評価は、別れている映画みたいですね。

今日は、映画「ドライブ・マイ・カー」の感想をつぶやきました。

最後まで、お付き合い下さって、有難うございました。では、また。

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