にほんブログ村
読書の秋は続きます・・・
『「前向きに生きる」ことに疲れたら読む本』を読みました。
ということは、前向きに生きることに疲れているのかも。。。私。
タイトルに惹かれて、Amazonでポチ。
kindle版を購入しました。
今日は、その本を読んでみて、思ったことをつぶやいてみます。
南直哉さんというお坊さん
もう、ずいぶん前のことですが、この本の作者、南直哉さんに、二度ほどお目にかかったことがあります。
私がボランティアをしていた自死遺族会、数年に何度か大きなイベントをしていたのですが、ある年の講演会に来て頂きました。
1回目の講演会は、台風か何かの影響で、帰りの電車が止まってしまうハプニング(??少々記憶が曖昧ですが)とのことで、短めに端折られ、短時間で終わってしまいました。
次の日にどうしてもはずせない用事ありだったそうです。(それは、仕方がない。)
この和尚さん、とても義理堅い方で、「必ず、再訪して講演会をキチンと最後までお話をします」と仰ってくださり、約束通り、登壇して頂きました。
二度目の講演会の後は、自死遺族の輪に加わり、色々と意見交流会にも参加してくださいました。
気さくな、お話上手のお坊さん。永平寺で20年過ごされ、あの有名な恐山(青森)の院代をされています。
テレビにも出演されていて、結構、有名人でもあります。
何冊か、本も読ませて頂きました。
とても深い内容を、平たく私達に届けて下さる印象があります。
ただ、スルッとおっしゃるけれど、滅茶苦茶、深いし、難しいのです。
人生を”棒に振る”くらいで生きれば、調度いい。
「後ろ向きだと歩きにくたい!」と言ったのは、佐賀のがばいばあちゃん。
名言ですよね。佐賀のがばいばあちゃんの言葉も大好きです。
でも、時には、後ろ向いたり、立ち止まったりすることも出てくる。それが人生。
私は、どうしても、前向きに生きようと頑張る体質みたいで、
それは、持って生まれた性格だと思うので、仕方ないと感じています。(あるがまま受け入れよう!)
しんどい時には、無理やり、「生きる意味」を考え出す、ややこしい性分。
もちろん、生きる意味を考え、救われたこともあります。
いつも、いつも前向き!・・・・
いや、無理やで。そんなん。できないときもある。
そんなとき、この本を読んでいると、「なぁんだ、そうか。力入れなくていいねんな。」と。
ところが、南和尚は言います。
人間は、力を入れるようにはできているけれど、力を抜くのは苦手だと。
「ねばならない」と力む不自然さ。
もともと人間は受け身の存在(積極的に生を選んで生まれてくるのではない)。
人生、「棒にふる」くらいの気持ちで生きれば、ちょうどいい。
そうすれば、ラクに生きられ、そして、ラクに死ぬことができるとのこと。
そやけど・・・ それが、難しい・・・・・。 捨てられぬ執着・・・。
日々是好日の意味
日々是好日・・・・どんな日も良い日だよと思っていた私。
違うらしい。「好日」「不好日」には、意味がない。と言う意味 ←ややこしい!
いや、これこそが、私が禅に惹かれると・こ・ろ。
私は、どこから切っても文系脳。全く理論、理屈と言うのが苦手。
だけど、理屈抜きに、この無分別と言う概念にものすごく惹かれているのです。
だから、難しい鈴木大拙の本を買って、読んでみたり。
フワッとした理由しかないのですが、ただただ、惹かれてしまうのです。
あ…話がそれた。(反省・・・⤵)
南和尚は言います。
いいも悪いもないのだよ。一生を振り返って、まぁ、そこそこの人生だったかなと思えれば十分と。
不確かな自分の存在。自分を決定づけるのは、他者とのかかわりしかないのだと。
だから、自分のためではなく、人のためと考えようと。
なんだか、仏教のあれこれを考えてしまい、ちょいと横道に逸れてしまいましたが、
シンプルかつ深いのですね。 わかったようで、わからない。。。けど、わかるかも。
仏教の概念は、悩んでいるときの私の「落としどころ」、大いに役立つのです。
悲しみについて
この本の後半には、死別した悲しみにも触れています。
悲しい気持ちを吐き出し、会いたい思いを語ってみる。
そうすれば悲しみから立ち上がれる日がくる。
どんなに時間がかかっても必ずその時は訪れる。
今まで、私もブログにアップしてきましたが、悲しい時には、それがどんな形であっても悲しみ、
そして、思いっきり語ること。(もしくは、書き出してもいいと思うけど。)
そうなんですよね、私も経験したこと、南和尚も書いてくれています。
そして、弔うことにより、死者との新たな関係を結び直す。
前にブログにアップした、死者はいなくなるのではなく、別の形で厳然と存在し始める。
死者という言葉に対しても、少し深いところで触れています。
あ・・・・もう、私の拙い表現では、限界が!
だから・・・・よかったら・・・・読んでみて! ←最後は、雑になってしまった。m(__)m(笑)
今日は、kindle読書、『「前向きに生きる」ことに疲れたら読む本』について、つぶやいてみました。
肩の力を抜いて、そんなに、きばらなくても、人生生きられるよと言ってくれている本でした。
無意識に前向きに生きることに疲れていたのかな。
上手に紹介できなくて、ごめんなさい。
今日も、最後までおつきあいくださって、有難うございました。では、また。
コメントなし