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☆悲しみは、波のように

グリーフケア
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昨日は、私たちの結婚記念日。

今年で何年目?と、相変わらず結婚年数を、むなしく(笑)数えたりしています。

心のどこかで、まだ、結婚生活が続いているのかな?

ところで、死別直後は、色々な記念日に、悲しみの大波に襲われたことがあります。

きょうは、悲しみの波・・・について、つぶやいてみようかな。

私が最初にプレゼントしたシクラメン。思い出の花です。

母の懐かしい香りに

あれは、いつのことだったのかなぁ。。。

母と死別して、1年程度、経っていた頃だったかも知れません。(曖昧で、m(__)m)

友達に囲まれていたおかげで、若かった頃の私は、少しずつ元気を取り戻していました。

高校から大学へと新たな環境にも慣れてきたころ。

たしか、衣替えの時期だったと思います。

タンスを整理していたとき、母がよく着ていた薄手のニットセーターが出てきました。

懐かしさのあまり、頬ずりをしていると、母の香りがしました。

懐かしい香りを感じたとき、突然、悲しみが私を襲い、涙がこぼれてきました。

五感がしっかりと、悲しみを覚えていたのだと思います。

こんな風に、悲しみは、落ち着いてきたと思っていた頃、突然、波のように打ち寄せるのですね。

6月の風が、悲しみを運ぶ

夫との死別後も同じように、身体が悲しみを覚えているんだと実感したことがありました。

辛い入院生活、そして、その後の悲しすぎる別れ。

6月は、私の生まれた月でもあるけれど、辛く悲しい月でもあります。

ちょうど、夫との死別後、1年が経過した頃です。

ふと、どこからか生暖かい、梅雨の時期らしい風が、私を通り抜けました。

その瞬間、「あ~!この感覚。こんな感じだった」と、やっぱり、悲しみが突如、私を襲いました。

死別して何年かは、そんなことが繰り返されました。

ちゃんと、平気なようでも、悲しみは、私の身体が覚えていたんですね。

記念日にも、悲しみの波がやってきた

昨日の結婚記念日、さすがに20年以上経過していると、悲しみの大波に襲われることはありませんでした。

だけど、心の中で、結婚、何年になるか数えている私・・・。(笑)

死別直後は、色々な記念日ごとに、悲しみが私を襲いました。

遺族会でも、記念日のうつ状態について、語られる方が、たくさんいらっしゃいました。

気分が落ち込むので、数か月前から、その日を迎えることが怖いと語られることも。

結婚記念日、命日、誕生日・・・

亡くなった方との思い出の記念日が、死別後は、とても辛いのです。

そして、場合によっては、数年続くことも。

これからの季節、クリスマス、大晦日、お正月。

亡き愛する人がいた時の幸せとのギャップが、悲しみを一層、深めてしまうのかもしれませんね。

「記念日反応」と呼ばれていますが、誰にでもありうることで、正常な反応とか。

悲しみは、打ち寄せる波のよう

ずいぶん、悲しみが和らいできて、「ホッ」とした途端、

ザブーン!と、大波が襲う・・・・そんな事もあるんですね。

私が、ボランティアをしていた自死遺族会での会話。

参加者:「ずいぶん、今月は、楽でした。少し悲しみが和らいできたのかも。」

主催者Tさん:「大丈夫よ!すぐに、また悲しみの大波が来るわよ!」

ドキリとする会話ですが、

大切な我が子を15年以上前に亡くしているTさん。

色々な経験をされているので、そして、経験者だからこそのユーモラスな発言。

Tさんは、知っているのです。悲しみが、波のように打ち寄せることを。

時には、背後から思わぬ大波に襲われることも。

だからこそ、その大波を経験した者同士、共に居ることで、やり過ごましょうと、

自死遺族会を開かれているのです。

悲しみは、波のように、ひいたと思ったら、また打ち寄せる。

そして、いつか、いつの日か、凪る時が、来るのかも。

悲しみを抱えたまま、凪る日が訪れるのかも・・・。

今日は、結婚記念日を迎え、思ったこと。

身体が覚えている悲しみ、記念日に反応する悲しみ、

悲嘆の波についてつぶやいてみました。

最後まで、お付き合い頂いて有難うございました。では、また。

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