若い頃から文章を読むのが好きでした。
最近は、目がショボショボ👀とするし、その上、根気がなくなり、読書タイムは、ずいぶん減ってます⤵
それでも、長きに渡り、毎日、目を通す習慣のある新聞。
平日の朝は、もちろん時間との闘い。そして帰宅後は、仕事の疲れから、寝落ち←悲しき言い訳(笑)
バタバタの中、大きな見出しを目で追いかけて、興味のある所だけササッと読んでます。
あ・・・・・、こうやって、根気がなくなり、確実に、老いは進むのか(笑)
そんな乱読ではありますが、読んでいて、ほっこりする文章に、出会うことがあります。
プロの記者が書いたものもあるし、一般読者の投稿もあります。
良い話だな・・・じーん・・・( ´艸`)
ちょうど、コロナが流行り出した、今から数年前のことです。
その文章は、何気ない日常のひとこまでした。
でも、何故だか、私はその文章が今でも忘れられないのです。
86歳の女性の投稿でした。
『東京の地下で道に迷って、後ろからきた青年に「○○番出口はどこでしょう?」と尋ねたそうです。青年はスマホで道案内。女性は、そのとおりに進み、何人かに追い越され、長い階段を息を切らして登り切りました。なんと、そこにさっきの青年が傘をさして立っておられたそうです。気になった戻ってきたとのこと。「急な階段のある道を教えてしまって」と謝りながら、一緒に横断歩道まで歩き、女性が傘をカバンから取り出し、さすまで待ってくれたそうです。杖をつき始めて、5年。初めて受けた親切だったと。「じゃあ」と去っていく青年に、「いいことたくさんありますように!」と声をかけると、その青年は、振り返って、笑顔で会釈。女性は、その文の最後に「あれから、(その青年に)いいこと、たくさんあったかしら・・・」』と、くくられていました。(朝日新聞 ひととき欄より)
そのままの文章ではなくてごめんなさいm(__)m 大筋は、こんな内容です。
会ったことのない青年と86歳の女性の物語。
その文字から展開されたドラマが、私の頭の中のスクリーンに描き出され、胸がジーンとしました。
長い映画を観ても、なんの感動もないことが、あります。
それなのに、短く綴られた文章。
ほっこりとした印象が残りました。
今でも、ときどき、その文章を思い出すのです。
ひょっとして、自分の人生の中にも、こんな小さな物語が、たくさん展開されているのかも。
私は、そのときどきに、この女性のように、感じることができているかしら?
この青年のように、出会った人に、さりげなく親切にできているかしら?
素敵な青年と年を重ねた女性の物語。
見知らぬ青年と見知らぬ女性の物語。
お二人にとって、あれからよいこと、たくさんあったかしら?
たくさん良いことがあって欲しいな・・・と思うアーモンドです。
今日は、とっても寒い一日でした。
それでも、久しぶりに思い出した文章に、心がほっこり、温かくなりました。
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