久しぶりに佐藤愛子さんの著書「人間の煩悩」をパラパラとめくってみました。
以前も同じ内容で、つぶやいたような気がします。
何度もつぶやくのは、シニアの証拠?
いやいや、何度でも、つぶやける魅力的な内容なのかも知れません。
この本をいつ買ったのかは覚えていないのですが、
若いころから、佐藤さんのエッセイを読むと、心の中がすっきりしました。
かなり多くの本を読んだと記憶しています。
何かモヤッとしたとき、クヨクヨと自問自答を繰り返しながら、本を開いたものです。
今、100歳の愛子さん。人生の大先輩です。
どの人生においても危機はつきもの。
重たくなく、軽やかに読めるのも佐藤さんの本ならではです。
軽やかに読めるけれど、「なぁるほど」と頷ける内容でもあります。
「人間の煩悩」は、大きくは、6章で構成されています。
第一章 人間とは
第二章 人生とは
第三章 男と女とは
第四章 子供とは
第五章 あの世とは
第六章 長寿とは
まさに、シニアになった今、ピッタリの内容です。
これまで書かれた多くの著書の中から、抜粋された文章で構成されています。
「老いの時間は死と親しむためにあり」ー不敵雑記 たしなみなしーより
「エネルギーの涸渇」ー女の怒り方ーより
「人生最後の修行の時」ー老い力ーより
この本のキャッチは、「悩みの量こそが人間の深さ」
歯に衣着せぬ、愛子さんの物言いは、心の中がすっきりとします。
言いずらいことを、相変わらず、言い放ってくださってる。
まぁ、中には、「そうかな・・・?」と自分の考えと異なる面も多少ありますが。
まだまだ、年を重ねているのに、人の目を気にして、自分の目を泳がせながら、自信なさげに生きている私には、できない。(;´д`)トホホ
だからこそ、愛子さんが代弁してくださっているような気がするのです。
愛子さんからすれば、「もういい歳なんだから、自分の言葉で語れよっ💢」と怒られそうですが・・・(笑)
本棚には、似たようなタイトルの本がたぁくさん。
主なテーマは、「生きること」そして「死ぬこと」
人生の危機に直面し、悩んで、考えているときは、深くて、重い本を好んで読んでいました。(本の重量と違いまっせ(笑))
フランクルや、鈴木大拙、エリザベス・キューブラー・ロス等々。
「生きること」を知りたい、考えたいと思っていたのです。
難しくても、過酷な試練に直面すると、どうしても人間とか、人生の意味とかを真剣に考えたくなりました。
結論の出ない答えを本の中に、必死に探していたのかな。
悲しいかな、最近は、読書量が極端に減ってしまいました。
中でも、あまり、深く人間を掘り下げる本からは、遠ざかっています。
残り少ない人生を、軽やかに生きてみたいと思っているのかな?
それとも気力、体力の不足も関係しているのかな?
軽く、微笑みながら読んだ本や、うーんと唸りながら読んだ深くて重い本。
シニアになったからこそ、もう一度、読み返してみてもいいかな・・・と考えています。
当時と今の私の受け止め方や、いかに。
新しい本を買うと荷物が増えるし、年金生活に入ると、節約の生活を強いられるだろうから、
処分する前に、本棚の中にある、かつて読んだ本を再読するのもいいかな・・・。
本棚の整理と人生の整理。
残りの人生、楽しみながら、進んでいく事にします。
緑内障の治療をしながら、近視、老眼、乱視と戦いながら、かくして、今日もアーモンドの1日は、過ぎていくのです(笑)
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