コメントなし

Recent Comments

表示できるコメントはありません。

☆悲しみは、愛の裏返し

グリーフケア
にほんブログ村 哲学・思想ブログへ にほんブログ村 哲学・思想ブログ 人生・成功哲学へ にほんブログ村 メンタルヘルスブログへ にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 自死遺族へ

遺族会は不思議な空間。

参加者は、それぞれの死別の悲しみを口にします。

悲しさに包まれた空間なのに、時にとっても温かさ、ぬくもりを感じます。

みんなが流す涙は、亡き人への愛がたくさん詰まっているのでしょう。

今日は、遺族会で音読される本について、つぶやいてみました。

花を持って、会いに行く

☝イメージ写真:実際の本の写真とは異なります。

本を開けると、花が散りばめられた美しい絵と長田弘さんの詩が、目に映ります。

愛する人との別れをテーマに綴られた詩なのに、なぜか心がほっこり。

1冊の本の中に、二編の詩が綴られています。

「花を持って、会いに行く」「人生は森のなかの1日」

なので、本のタイトルは、「詩ふたつ」となっています。

遺族会では、その中の「花を持って、会いに行く」が、よく音読されます。

テレビで落合恵子さんが紹介されていました。

私も惹きつけられ、早速、本を買いに行きました。

すべての、それぞれの愛するひとを見送ったひとに(一部抜粋)

喪失の悲しみをいやすことはできないし、その必要もないと考えるわたしがいる。

なぜならそれは、まるごとの、そのひとを愛したあかしであるのだから。

悲しみさえもいとおしい。

けれども、どうしようもなく こころが疼くとき、長田弘さんの、この、ふたつの「絆」を

声にだして読む。

人生に余分なものは、何ひとつない、と。

落合恵子 詩ふたつ 帯より 抜粋

悲しみさえもいとおしい・・・なんだか、じーんとします。

「悲しみがいとおしい。」

死別直後の悲しみが、今の私には、いとおしいのです。

愛の裏返し。悲しみが形を変えた今、当時がとっても、いとおしく思ったりします。

亡くなった人は、どこにもゆかない

遺族会で音読されるたびに、胸をうつ言葉があります。

どこにもいない?

違うと、なくなった人は言う。どこにもいないのではない。

どこにもゆかないのだ。

詩ふたつ 長田弘より

愛する夫が元気で、あたりまえの日常を共に過ごしていたとき、

四六時中、彼のことを考えることは、なかった。

なのに、死別直後は、寝ても覚めてもずっと、彼のことを考えるようになった。

・・・そうだよね。姿は見えなくても、ずっと私のそばに居る。

どこにもいかず、私の心は全部、愛する人で占められていたような。

遠くにいったのではなく、今、そばに居る。そう思わせてくれる詩です。

 絆

☝イメージ写真:実際の本の写真とは異なります。長田弘「詩ふたつ」

作者の長田弘は、「喪によって、人が発見するのは絆だ」と語ります。

悲しみが深いのは、亡き人を思う気持ちが大きいから。

遺族会で、語られる悲しみの中に、深い愛を感じずにはいられません。

涙、涙でスタートしますが、終盤ともなると、時に笑顔になって亡き人を語ります。

みんな、愛しているのです。だから、悲しいのです。

流す涙の中には、たぁくさんの愛が詰まっているのですよね。

死者との絆、そして参加者との絆。

もし、機会があれば、本屋さんでこの美しい本を手に取ってみてください。

ぺらぺらっとめくるだけで、美しい絵とことばに癒されますから。

(けど、長時間の立ち読みは、あかんよ。笑)

今日は、美しい絵本と愛についてつぶやいてみました。では。

タイトルとURLをコピーしました