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☆山折先生の話を聴いて「老い」を考えた日

人生

50代の頃、好んで観ていた番組があります。

NHK教育の「こころの時代」

色々な人が登場して、人生や宗教、哲学、人間のこころについて考える番組です。

かったい番組やなぁ~と思われる人も多いかも・・・

当時の私は、辛いことが重なり、独りで生きていく力が弱っていたのかも知れません。

貪るように、生きる意味をさがしていました。

番組では、聞き手のアナウンサーが、易しい言葉で問いかけます。

なので、ゲストもなるべく分かりやすい言葉で答えてくれます。

何本何本もHDDに保存していたのですが・・・⤵ 

ある日、HDDがぶっ壊れ、今は何も残っていません😢

人間と言うのは、悲しく、辛いことがあると、生きることの意味を探して、自問自答をするのかもしれません。

当時、「こころの時代」を観て、私も自分の内面を見つめることができました。

ま、それで、成長をしたかと言われれば、「・・・・・・怪しい(笑)」

時が流れ、平穏な日々が続くと、難しいことを考えるより、楽しく生きたい♬と思うようになり、

しばし、番組からも遠ざかっていました。

昨日、ふと新聞の番組欄を見ると、あの山折哲雄先生の名前が・・・

山折先生と言えば、グリーフケア研究所時代に3回講座を拝聴する機会がありました。

1回は、贅沢にも、小さな教室の授業。

真ん前で、話を聴く機会に恵まれました。

少し時間をかけて、考えながら、丁寧に、優しく、解りやすく話してくださる口調が、印象的でした。

あれから10年以上の時が流れ、山折先生は、今、93歳。

月日の流れを実感することもなく、先生の優しい、思慮深い語りはそのままでした。

浄土真宗のお寺に生れたけれど、僧侶にはならず、親鸞はじめ、宗教や哲学の研究をされてきた生涯です。

昨日の番組で、いくつか印象に残ったのは、

90歳までは、親鸞から教えてもらっていたが、90歳を超えると、流れが変わり、逆流。

山折先生が親鸞に問いかけるようになったと。

「親鸞、これはどうだい? どうなるのだい?」と。

90歳を超えた先生のこころには、親鸞の声が届くのかもしれません。

「親鸞と共に、考える」

生涯をかけて、親鸞と向き合われたからこそ、対話ができるのだと思いました。

すごいな・・・やり遂げる人生。。。。。

そして、聞き手が質問しました。

キリストと仏陀の違いは、なんですか?

(またまた、凄く難解な質問を、そないに簡単にするか(笑))

「キリストは、ほぼ30年生きて、仏陀は、80歳で亡くなった。キリストは生死について語っているが、仏陀には、老が入っている」

なるほど・・・・・・・

シニア年齢になって、時が瞬く間に過ぎたと実感している私。

まだ、有難いことに、現役で仕事をしているので、老いをそれほど感じることが少ない。(他からどう見えるか知らんけど (笑))

そろそろ、来たな~と思うことも増えてきましたが。

これから、どう老いていくのか。

そこには、苦しみも悲しみも、たぶん、含まれていく事になるのかも。。。

と同時に成熟する年齢でもあるわけです

・・・そっかぁ・・・・・・

身体が不自由になっても、心は自由のままに生きたい ←難しいぞ!

笑ってばかりの、平和な日常も大好きだけど、

50代の頃のように、人間や人生やいのちを考えたり、内面を見つめる作業もしていきたいな。

せっかく生きているのだから。

土曜日の昼下がり、アッと言う間に1時間は過ぎ、山折先生の語りに引き込まれ、豊かな時間が流れました。

これからも、老いと向き合いながら、アーモンドの旅は続きます。

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