グリーフケアを一緒に学んだ友人からの紹介で
8年間、地元の自死遺族会でボランティアをしていました。
コロナが流行して以来、職場の関係で参加できていませんが、
また、落ち着いたら、ぜひ、活動してみたいと思っています。
みなさまから、たくさんの愛をもらえましたから。
今日は、そんな遺族会について、つぶやいてみようと思います。
遺族会はいろいろ
ホスピスや緩和ケア病棟で開かれる遺族会、
お寺で開かれる遺族会、葬儀会社が運営する遺族会、
自助グループとして、同じ経験をした遺族が運営している会、
配偶者を亡くされた方、小さなお子様を亡くされた親を対象に・・・など、
ネットで検索すると色々な遺族会があることに気付きます。
それぞれ、特徴もあるし、その人に合う、合わないもありますよね。
私が、研修をさせて頂いた病院では、亡くなられて半年後に
亡き患者様の家族にお手紙で遺族会の案内をされていました。
闘病されていた患者さんの思い出話を 看護師さん、お医者さんと語らい、
涙を流しながらも、とても喜ばれていた姿を思い出します。
20年前、夫が亡くなった病院では、当時、そんな会はなかったように記憶しています。
時は流れているのですね。
自死遺族会
私がボランティアをしていた遺族会は、自死で亡くなられた方の家族が対象。
自死で息子さんを亡くされたお母様が主催されていました。
毎月1度のペースで集うのですが、参加者は、少ない時は数名、多い時は20人以上。
初めての方は、緊張しながら参加されるのですが、会そのものは、なんとも温かい雰囲気に包まれています。
主催者が息子さんを亡くされたこともあり、子供を亡くされたお母さまの参加が多いのが特徴で、
若い方の自死の多さに驚きます。
子供を亡くされた方、親を亡くされた方、伴侶を亡くされた方、兄弟を亡くされた方。
それぞれにグループ分けはせず、色々な立場から話をされます。
最初は涙、涙でスタートするのですが、途中から笑い声も聞こえたり、
緊張がほどけてくると、色々な話題に展開します。
ここで死別後、初めて笑えた・・・息子のことを初めて語れた・・・などなど。
自死は、他の死と違い、世間には口に出せないという特徴があります。
私自身も母親を自死で亡くしていますが、死因を口にすることは、なるべく避けてきました。 それには色々な理由があるのですが、また、違った機会にお話しできればと思います。
マイノリティがマジョリティになる空間
自死遺族は、世間的にはマイノリティ(少数派)ですが、
こちらの遺族会は全員が自死遺族。完全にマジョリティ(多数派)となります。
日本では、まだまだ、マイノリティが肩身の狭い思いをすることが多いようですが、
遺族会に参加するとみんなが自死遺族。安心して自分たちの本音を語らえる場所になります。
マイノリティからマジョリティの空間に。
自死遺族会の力って、そんな空間での出会いにも関係するのかな。
遺族会に参加して思うのですが、悲しみは愛情の裏返し。
遺族会は、悲しみの深さと比例して、亡くなった方への愛情の深さを感じる空間です。
温かい雰囲気に包まれるのも、皆様の愛が伝わってくるからなのですね。 同じような立場の方とお話しすることで、少しは癒されることがあるかも.
今日は、自死遺族会について、つぶやいてみました。では。
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