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☆悲しみを横に置く時間

グリーフケア

朝晩、やっと秋らしくなってきました。

涼しい風にホッとしています。

突然の別れに涙を流す

窓口相談の仕事をしていると、色々な方とお話をします。

基本的には、仕事の相談になるのですが、それに付随して、内容が広がることがあります。

先日、30代半ばの女性が来られました。

今年の初旬、母親が突然の病で、就寝中に急逝されたとのこと。

1日中、母親のことが思い出されて、悲しみに暮れる毎日。

涙をためて、これまでのことを一気に話されました。

半年が経ち、このままではいけないと、家から出て、仕事をしてみようと思ったと。

もちろん、生活面のこともありますが、仕事を始めると落ち込んだ気分も変わるかなと・・・

そう話されました。

無心になって動いてみること

「悲しみを横においておく時間」

愛する人を亡くした場合、その悲しみが、消えることはないように思います。

だけど、少しの間、悲しみを横に置いておく事もできるのかなって思います。

何か行動する。身体を動かす。趣味の時間を持つ。仕事をする。。。。。。

その間だけは、無心になることが、あるかも・・・

無心になって手を動かす、身体を動かす、その間は、悲しみを横においておくことができるのかも。

もちろん、死別直後は、何を見ても、何をしても、涙が止まらず、

どんなことでも、今は亡き、愛する人と重ねてしまい、そして、また涙を流す。

そんな繰り返し。

人それぞれのタイミングと悲しみの形

人によって、行動に移そうと思うタイミングもそれぞれだと思います。

さきほどの彼女は、半年ほど経過して、そろそろ身体を動かしてみようと思ったとのこと。

彼女のタイミングなのですね!

人から押し付けられるものでもなく、自分で動いてみようと思ったタイミング。

その時がきて、彼女は仕事をスタートしようと思ったのだと思います。

時間の経過と共に悲しみの形は変わるけれど、心のどこかにその悲しみは、潜んでいるような・・・

私は、夫との死別から24年、母との突然の別れからは、なんと50年の月日が流れています。

私の場合、どんなに、時が流れても、心のどこかに、悲しみは残っているのです。

消えてなくならない・・・

もちろん、形は変わっているけれど。

悲しみは、個別的なもので、皆が同じだと言えないけれど、

でも、「悲しみを横においておく」そんな時間も、必要な時があるのかも・・・

息子と同じ年くらいの彼女。

きっと、お母様も私ぐらいの年齢だったのかも。

彼女と話をしていて、「悲しみを横においておく」・・・そんなことが思い出されました。

秋の訪れは、暑さから解放されて、ホッとします。

その反面、どこか、もの悲しく、人恋しい季節でもあります。

写経をしたり、塗り絵をしたり・・・

無心になって、秋を過ごしてみるのもいいかも。。。。💓

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