コメントなし

Recent Comments

表示できるコメントはありません。

☆「こんなときだから」と、彼女からのライン

グリーフケア

桜が綺麗に咲いていた4月のある日の早朝、

二枚の写真と共に、友人からラインが届きました。

写真は、どちらも、彼女の斜め後ろ姿を写していました。

長く伸ばした髪の毛の姿と、ショートヘアにした写真。

「こんな時こそ、決めていたことはやろうと思いました。多分、最初で最後のへアドネーション」

との短い文章も添えられていました。

もともと美しい彼女ですが、

二枚の写真に収まった彼女は、とても美しく、輝いて見えました。

今年の3月に息子さんを亡くされた彼女。

訃報が届いた時、私は、驚きとともに、自分が何もできないことに、ため息ばかりついていました。

「何故?何故、彼女なの?」

人間って、無力だなぁ。。。。。。。

息子さんのご冥福と、そして彼女の悲しみに対して、祈ることしかできなかった私。

いえ・・・・・

「祈り」というものがあって、私自身は、救われました。

祈ることができて、よかった。

毎朝、できるだけ無心になって、祈っていました。

その後も日常に追われ、日々の生活を過ごしていた私ですが、何かの拍子、スッと彼女への思いが心の隙間に入ってきます。

そんな日に送られてきたラインでした。

ヘアドネーションとは、小児がん、先天性の脱毛症、不慮の事故などで頭髪を失った子供のため、市民から寄付された髪の毛でウィッグを作り、無償で提供する活動。

~Wikipediaより~

福祉関係の仕事に加え、グリーフケアのボランティア活動もされている彼女です。

「自分より、まず人のため」 

そんな彼女への印象は、最初に出会ったときから変わっていません。

もともとヘアドネーションのために、髪の毛を伸ばされていたのだと思います。

「こんなときだからこそ・・・」と、行動に移されました。

息子さんの満中陰法要のとき、

私は、少し離れた場所から、彼女の目を見つめていました。

いえ、見つめることしかできなかったのです。

言葉にならない思い。

そんな思い。。。適当な言葉が浮かばないけれど。。。

「応援しているよ」。。。。という気持ちが、近いかも。

また、別の日の彼女からのライン。

「まさかの坂ばかり・・・・・・」

人生は、本当に、「どうして?」と叫びたくなることの繰り返し。

人それぞれ、大変なことはあるけれど・・・

それは、どうも、平等ではないような気がしています。

何度も、何度も、繰り返し、心の中で叫んでしまった私。

「何故、彼女なの?」と。

少し長めに咲いていた今年のさくら🌸

綺麗な花びらが散っていくのを、いつもより、感傷的に見つめていたアーモンドです。

ブログで文章にすることを少しためらってました。

彼女の悲しみを文章にすることに躊躇して。

色々とあった今年の春の出来事でした。

タイトルとURLをコピーしました