あれから、7年が経つのか・・・
私の手元は、7年前に受講した、ある講座の案内用紙があります。
ちょうど、60歳定年を区切りに前職を退職。
半年間は休憩、就職先もみつけず、仕事を辞めた解放感に浸っていた頃です。
ちょうど、そんなとき・・・
こころとからだのケア学
その頃、かつて、ケアの勉強をしていた上智大学から公開講座の案内が届きました。
「こころとからだのケア学」
仕事からの解放感には、浸っていましたが、これから先、老いる自分の身体、そして心について勉強をしたくなりました。
「ストレス社会の現代にあっては、こころとからだのバンランスを保つことが難しくなっています。本来自身の持っている力を最大に発揮して心身ともに健やかな生活を目指し、講義と並行して実践を行いながら学んでいきます」と案内文。
毎週月曜日、場所は、かつて勉強していた通いなれた場所。全4回だけの講座です。
迷わず、申し込みました。
以前、ブログにもアップしましたが、そこで学んだ「峨眉派養生気功」、実は今でもまだ毎朝、続けているのです。
我ながら、7年もよく毎日続けられていると、自分で感心しています。
↑あ・・・土日祝は休んでますが m(__)m
その時の座学担当は、上智大学グリーフケア研究所の鎌田東二先生でした。
懐かしき先生の名前を発見!
今年の夏、ある日、新聞を読んでると、雑誌の広告欄に目がいきました。
その中の、タイトル。
婦人公論『鎌田東二「グリーフケアの専門家がステージ4のがんと診断され」』
「あ!鎌田先生の記事や!」と早速、kindleでポチッ!
ちょうど、その頃、研究所時代の友人から、先生のご病気の話は、聞いていました。
7年前は、とってもお元気。
毎回、溢れる情報量のレジュメで「ケア学」を教えて下さっていました。
どうされているのか、そして、どんな思いで日々を過ごされているのか気になって記事を読んでみました。
魂は、嘘をつけない
先生の授業は、毎回、法螺貝を吹くことからスタート。
「ほら吹き」ではなく、ほんものの「法螺貝」を吹かれるのです。(笑)
吹いた後は、パンパンと愛おしそうに法螺貝を叩かれていました。
出で立ちは、自然をイメージする緑色。
比叡山でバク転をされたり。。。とにかく、とてもユニークな先生です。
古事記や、神楽、能、修験などを通してグリーフケアやスピリチュアルケアを教えて下さいました。
そんな先生のレジュメの中に、目に入ってきた言葉があります。
「体は嘘をつかない。が、心は嘘をつく。しかし、魂は嘘をつけない」・・・鎌田東二
マーカーを引いています、当時の私。
たぶん、当時(学んでいる時に)なぁるほど!と思ったのでしょう。
体は、正直に自分のメンタルと繋がっている感覚があります。そして、「心は嘘をつく」と言うのもわかりやすい。そして、自分の核となる「魂」は、嘘をつけない・・・「つけない」ってところがいいです♪
お任せする、そして、手放す
婦人公論のなかで、先生は、「グリーフケアの観点からいうと、命の”最終段階”に必要なのは、医療ではなく「介護、看護、そして宗教的な関わりの3つである」と語られています。
ここで言う、宗教というものは、たぶん、特定の宗派をさすものではないのでしょう。
いつも、無宗教の私が思っている「大いなるもの」でも、いいと思っています。
先生は、「死を受け入れるということは「お任せする」と言う感覚。自分の命に感謝して手放すとイメージ」と語られています。
お任せする=委ねる
委ねて、手放す・・・執着を捨てること
ここは、とっても、私にもわかりやすいし、同感です。
同感だけれど、それができるかどうか・・・
私の場合は、順番を待っている感じかな。
そう、小学校時代の歌のテスト、順番があったけれど、「死」も必ず自分の時が回ってくるはず。
人間の死亡率は、100%ですものね。 私の番が来ない訳はない。
歌のテストの順番も、回ってこなければいいと願っていたけれど、必ずやってきました(笑)
そして、私の番が来たら、鎌田先生が仰るように「大いなるもの」を信じて、お任せする。
私の場合は、先生のように落ち着いていられるかは、不明ですが・・・。
先生は、この記事の中で、『すべてのことに「ありがとう」と感謝の言葉を述べて旅立ちたい』と結ばれています。
そんな風に言えるよう、私も、順番が来るまで、穏やかに日々を重ねていきたいと思います。
今日は、雑誌を読みながら7年前に勉強をした日々を思い出しました。
人生の小さな出会いでしたが、学ばせて頂いたことに感謝しています。
今日も最後までお付き合い下さって、ありがとうございました。
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