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あれから22年。
死別直後の私の記憶。
衝撃的な私の人生のできごと。
22年経った私が、その頃の私をつぶやいてみようかな。
漆黒の闇を漂う究極の孤独
死んでいるわけではない、けど、生きていると言う実感のない私。
寂しいとか悲しいとかとではなく、とっても怖かった。
漆黒の宇宙に一人で漂う私、真冬の海の中をどこまでも沈んでいく、たった一人で。
究極の孤独を感じた。愛する夫と死別した直後の私の感覚です。
絶望。そんな言葉がぴったりの私でした。
高校時代に母を亡くした時とは、また違った感覚でした。
大好きだったパートナー、いつまでも一緒にいてくれると信じていた私。
一人で生きていくのだよと誰かにつきはなされてしまった究極の孤独を感じました。
この世から一瞬で色がなくなってしまった
自宅から葬儀場まで、夫を乗せた車の中から、外を見ると、
見慣れた景色から色がなくなり、セピア色?白黒の世界に変わってしまいました。
なんとも不思議な感覚。何もかも私が見える世界から色が奪われてしまいました。
どのようにして、葬儀場に着いたのかは、今でも思い出すことができないのですが、
色がなくなってしまったことは、今でもはっきりと思い出すことができます。
白黒の世界を車の中からぼんやり見つめていた私。
カプセルの外から聞こえる私への語りかけ
死別直後、近所に住む方とばったり、会いました。
励ましの言葉だったのでしょうか、一生懸命、私に語りかけてくれていたのですが、
まるでカプセルの中に私が入って、聞いているような不思議な感覚がありました。
私の世界と全くちがったところからの語りかけ。そんな感覚です。
今となっては、たぶん、離人症?
愛する人が突然亡くなったストレスから生じることがあると聞きました。
離人症(りじんしょう、英: Depersonalization)とは、自分が自分の心や体から離れていったり、また自分が自身の観察者になるような状態を感じること。その被験者は自分が変化し、世界があいまいになり、現実感を喪失し、その意味合いを失ったと感じる。
Wikipediaより
あまりのストレスから、現実感がなくなり、そのカプセルが私を守ってくれたのかなぁ。
今、思うとそんな気がしてくるのです。
22年経った今の私
当時の私とは、違っています。
愛する人がいなくなった世界。
そんな世界に慣れたくない!と真剣に思っていたのですが、
やっぱり、慣れてしまっています。
夫が居ないことが当たり前ではなかった当時。
そして、今は、悲しいけれど、夫が居ないことが日常となってしまいました。
夫を愛していないの? そんなわけがありません。
大好き、大好き、いつまでも大好きな人です。
でも、時の流れは、悲嘆の形を確実に変えてしまいました。
当時の悲嘆と言う感情は、すっかり形を変えてしまったようです。
死別と言う経験が、私の中に溶け込んでいるような気がするのです。
悲しい経験、したくもなかった経験。その経験が今の私の中の一部になったと言う感覚です。
こうやって思い出すと、「ホントに強烈な凄まじい経験、よく頑張ったね!」と自分を褒めてあげたくなります。
今日は、死別当時の私を思い出し、つぶやいてみました。では。
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