読書の秋。。。
本棚を覗くと、たくさんの本・本・本・・・
本の整理もそろそろ始めなくては・・・と考える年齢になりました。
今の時代、読書の方法も色々あって、電子書籍・Kindle利用も既にスタート。
ところが、目が・・・・疲れるのです。これが、難点 ⤵
そこで、図書館利用も選択肢の一つにしました。
半年程待って、やっと順番が回ってきた本が手元にあります。
今日は、その本から色々と考えたこと、感じたことをつぶやいてみます。
「TCプログラム」とは
たまたま知人との会話に出てきたドキュメンタリー映画「プリズン・サークル」
2年前に上映されていて、今でも、時々、全国のどこかで上映されているようです。
いつかは観たいと思っているのですが、待ち切れなくて本を借りることにしました。
図書館に依頼するのは初めて。「18人待ちです」と言われたのが半年程前。
忘れたころに、図書館から電話が入り、やっと手元に。
内容は、更生プログラムをもつ男子刑務所が舞台。受刑者が各々の体験を本音で語り、仲間がその話に耳を傾ける。無意識に奥深くしまっていた、それぞれの傷に、グループワークを通して向き合っていき、自ら犯した罪と償いをみつめていく。取材期間10年超という、ドキュメンタリー映画が、書籍化されました。
更生プログラムのTC(治療共同体)の取り組みを通し、受刑者達が変化していく姿、とても興味深く読むことができました。
読んでいる途中に・・・・ん?・・・・どこかで経験したような・・・・
私も…同じようなグループワークしたよなぁ、研究所のスピリチュアルケア養成プログラムで。よく似た内容でした。生育歴を語ったり、グループの仲間から鋭い質問が来たり。
グリーフケア研究所時代の合宿で経験した、ゲシュタルト療法のひとつ、エンプティチェアもプログラムに取り入れられていました。感情表出し、合宿で派手に座布団投げたこと、思い出しました(笑)
ケアをする者も、罪を犯した者も、まず、自分を知ることからスタートするのですね。
エモーショナル リテラシーを学ぶ重要性
なんだか、難しい言葉「エモーショナル リテラシー」
直訳すると「感情の識字」となるそうです。
感情を感じ取り、理解して、表現をする。感情の筋肉を鍛える。←むずかしい。
こちらも、スピリチュアルケア研修時代に、何度も繰り返し、学んだところです。
本の中に出てくる説明ですが、
感情の筋肉とは、関わり、真実、関心、配慮、スピリチュアリティ(精神性・霊性)、受容、尊敬、ユーモアと言う8つの要素からなり、各々が抱える問題に向き合ったり、今、実際に起きている問題に対処したりすることで鍛えられていくという。
「プリズン・サークルより」
私達、現代人は、考えることになれ、感じることが苦手になっているのかも。
研究所時代も、感情表現の練習を何度も何度も繰り返ししたことを思い出しました。
感情の筋肉が弱いと、聴く力も育たないとか。
研究所時代に経験したプログラムの重要性が、今、私の中でストンと落ちました。(遅っ!)
本当の更生にむけて必要なこと
「プリズン・サークル」の主人公達の生育歴を見ると、本当に壮絶です。
虐待あり、イジメあり、貧困あり・・・・。
比較することのナンセンスを十分承知で書くのですが、私の「人生のハードル」との高さの違いに驚きます。
だからと言って、罪を容認するのでは、もちろんありません。
重要なのは、罪を犯したものが、自分と向き合い、犯した罪の深さを知り、更生していくこと。
本書の中でも問われていますが、日本の刑務所を特徴づけるのは、「沈黙」
社会と隔離して、沈黙させる。。。。それでは、自分の罪に向きあうことなんてできない。
語ることにより、他者に聴いてもらい、質問され、さらに、自らに問いかける。
それを繰り返していくうちに、自らの人間的な成長にもつながると、書かれています。
語る、聞いてもらう、他者から問いかけられる、自分に問いかける・・・
繰り返していくうちに、徐々に、自分を深く知ることに繋がっていくのだと思います。
(経験した割に、私は、まだまだですが⤵)
4人の主人公の生まれ落ちた環境、生育歴、そして、犯してしまった罪。グループワークの中で、逃げることなく罪と向き合い、
そして、それは、さらに、本当の意味での「償う」ことに繋がるのではないかなと、本を読みながら、感じました。
ひとりでは、罪と向き合えない、仲間の力を借りて・・・本当の意味の償いを理解する。
このようなプログラムが日本の刑務所のなかで、少しづつ、広がっていくように、願わずには、いられません。
図書館から借りた本だけど、良い本は、すぐに手元に置いておきたくなって、結局、買ってしまう私。
それにしても、映画、観たいよぉ!!!
関西では、いったい、次回は、いつ上映されるのかな?
今日は、図書館から借りてきた本、「プリズン・サークル」を読んで
思ったことをつぶやきました。
最後まで、お付き合いくださって、有難うございます。
では、また。
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