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10月に入ったと言うのに、まだ暑さが少し残っている今年の秋。
どこからともなく、漂ってくる金木犀の香りに、秋の気配を感じ、少しほっとします。
夏が過ぎ、秋が来る。。。。若い頃から、落ち着いた秋が大好き!
でも、ちょっぴり、物悲しく感じるのは私だけでしょうか。
今日は、悲しみかたの色々について、つぶやいてみたいと思います。
死別直後の悲しみにもいろいろ・・・
死別直後、「涙って、こんなに流れるんだ!」と自分の涙の量に驚きました。
何をしていても、涙がざぁざぁ、零れてくるのです。
プールいっぱいの涙が流れたかも・・・・と思うくらいでした。
涙そうそう・・・死別した翌年、大ヒットした歌です。
涙そうそう、涙ざぁざぁ、そのとおりでした。
一方、涙が出なくて、悩む人も。
長男は、「悲しいのに涙がでない、自分は冷たいのかな?」とつぶやいたことがありました。
悲し過ぎて、涙が出ないと言う話も聞きます。
人の数だけ、悲しみの表れかたがあるのだと思うのです。
不思議ですが、悲しみ方は、それぞれ。
涙が流れるから悲しい、流れないから悲しみ方が少ない。
そんな、単純なものではないんですね、きっと。
人間の不思議、人間の複雑さ。
遺族会で聞いた、夫婦の悲しみ方の違い
![](https://griefmementomori.blog/wp-content/uploads/2022/10/139ae522b7931c23570dd7b8d89dd0d4.png)
遺族会に参加して感じたことがあります。
子供を亡くした夫婦の悲しみ方が違うと、口にされた方が少なからず、おられました。
今の時代、男性、女性と分けて考えるのも少し問題があるのかも知れませんが、
比較的、男性は悲しみを表に出されない方が多いように感じます。
そこで、夫は悲しんでいないと勘違いする妻も。
「男は人前で泣くものではない。」と小さい頃から言われて育てられた影響なのかな?
遺族会に参加されていた女性が語られたことがありました。
「最初、夫は悲しくないのかと疑ってました。でも、ある時、
大きな騒音がする焼却炉の横でひとり、大声を出して泣いている夫をみつけました。
同じように悲しんでいることを知り、ほっとしました。」と。
一人だけになった時に号泣した兄
![](https://griefmementomori.blog/wp-content/uploads/2022/10/f948f12751a787533b6cab630d45a85f.jpg)
また、私も同じような経験をしました。
夫が亡くなり、お通夜、お葬式。。。
次々としなければならない段取りを、全て私の兄がこなしてくれました。
お通夜のとき、悲しくて悲しくて、泣いてばかりいる私に、
兄から、「そんなに泣いてばかりいないで、頑張らないと!」と声をかけられました。
たぶん、悲しみにくれる妹の姿を見るのが辛かったのかも知れません。
(そんなん、言われても悲しいもんは悲しいねん!・・・・泣;)
後日、兄嫁から聞いたのですが、
通夜の後、自宅にもどった兄は、お風呂場で一人、大声で号泣していたと。
その声が、聞こえてきたと伝えてくれました。
義理の弟を亡くした悲しみ? 悲嘆のどん底にいる妹を思う涙?
私の前では、決して涙をみせず、たんたんと段取りを進めてくれていたのに。
その話を聞き、なんだか、有難いなと。
悲しみの中にいる私でしたが、それを聞いて、少し嬉しく感じました。
悲しみ方もいろいろ。
涙が流れるときは流せばいい。流れなければ、それもいい。
無理せず、あるがままの悲しみ方ができるといいな。
人の数だけ悲しみ方があっていい、あるがままの悲しみ方でいい、
そんな風に思っています。
金木犀の香り、秋の気配の中で感じたこと、今日はつぶやきました。
最後まで、読んで下さってありがとうございました。
では、また。
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