今日は土曜日。
窓の外は、「降るんかい?降らんのかい?」と言うような、濃い灰色のどんよりとしたお天気。
たぶん、これからザァ~ッときそうな、生暖かい空気です。
傾聴ケアと時間
先日、知人がぼやいているのを聞きました。
接客、相談業務も含まれる仕事をしているその知人、
今春から新たな部署に配属されたそうです。
まだ、慣れていないこともあるのだろうけれど、少し疲れている様子。
数日間、同じ方が訪れ、語る語る・・・・。
話が尽きないそうです。
まずは、気持ちの部分でのケアをと思ったようです。
ところが長時間、経過しても、ダラダラと、そして語る語る・・・。
彼女は、軽く相槌を打つだけで、なかなか、具体的方策に切り込むことができないとのこと。
否、切り込む隙間がないほど、話が、延々続くのだそうです。
彼女自身も十分、勉強をしていると思うのですが、時間を決める大切さ、話の切り上げ方もスキルの一つ。。。そのようなことを改めて伝えてみました。
わかっているけど、なかなか、難しいですよね。
過去の失敗
何を偉そうに・・・ですが、実は、私も過去に、大失敗したことがあるのです。
遺族会ボランティアに参加していた時のことです。
ある遺族から、個人的に話を聴いて欲しいと、お願いされました。
ケアの勉強中、初心者マーク🔰をはずせない時期。
「アーモンドさんに話を聴いてもらえると、落ち着くので・・・」
なぁんて言われ、少々、有頂天になっていたのだと思います。
「個人的には、会うときは、個人的な関係で!責任は、自分でもつこと。」との会での決まりごとがありました。
ずいぶん、迷ったのですが、涙を流されて頼まれると、断れなくなってしまった当時の私。
休みの日に、喫茶店で待ち合わせ、その場所で話を聴いたのですが。
時間も大切なら、場所も大切。
話を聴くだけなら・・・と軽い気持ちだったことを大反省。
正確な時間は覚えていなかったのですが、軽く(軽く?)4~5時間は、傾聴していたと思います。
もちろん、私はヘロヘロ~⤵
彼女は、「少し、元気になりました!」と喜ばれて帰られました。
(どこまで、お役に立てたのかは、実際のところ不明です)
とっても、遠方から、わざわざ、来られていたのです。
「少し、元気になってもらえて、よかった・・・」
ところが、逆に、私は、ぐったり、ヘロヘロに。
一生懸命、傾聴していたつもりでしたが。。。
私のエネルギー、持っていかれてしまいました。
改めて、時間と場所を決めることの大切さを実感したできごとでした。
そして、聞き流すのではなく、上手に軽く、傾聴するスキルも必要ですね。
大切なセルフケア
内容は、少し変わるのですが、世の中で、ケアの仕事に携わられる職業の方で、バーンアウト(エネルギーが燃え尽きる)してしまう方もいらっしゃるようです。
自分を大事にケアをする。セルフケアの重要性を学んだのもその頃です。
以前に紹介した『死にゆく人と共にあること』の本の中で、セルフケアの原則が書かれていたので、載せておきます。
死にゆく人のケア提供者向けの本ではありますが、ケアの仕事に従事している人にも、そして、子育てで一生懸命のお母さん達にも、少し参考になるのでは?と思います。
・自分の限界を慈悲深い心で見つめること
・健全なスケジュールを立てること
・どんな実践や活動が自分をリフレッシュしてくれるのかを知り、そのための時間をとること
・他のケア提供者たちを積極的に巻き込み、仲間にし、支えること
・あなたの仕事を、注意深く、回復可能で、有益で、健康的な仕方でおこなうための計画を立てること
『死にゆく人と共にあること』より
平たく書くと、「自分の限界を知って、無理ないスケジュールを立てる。自分がリフレッシュできるものを知り(趣味とか)、そのための時間を持つ。お喋りしたり、話を聴いてもらったり、仲間と互いに支え合う。 そして、健康的に仕事ができるような、スケジュールを立てましょう!」ってことかな。
セルフケア・・・
私も大切にしています! いや、ひょっとして、得意な分野かも (笑)
自分に優しくしなければ、人にも優しくなれない・・・よね。
今日は、知人との会話から、傾聴ケアで大切な事、そしてセルフケアについて呟いてみました。
今日も、最後までお付き合い下さってありがとうございました。
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