先日、古くからの知人Bさんから、「最近、とっても大変なことがあり、体調(メンタル面)を崩し、定年退職を前に離職しました。」と連絡をもらいました。
「美味しいものでも食べようか?」 と共通の知人Mさんを誘い、3人で大阪天満宮の焼き肉店で再会。
コロナ禍以前からの久しぶりの再会、実に5年ぶり。
まだ、30代、大手電器メーカーで派遣社員として仕事をしていた頃に出会った二人です。
当時は、子供二人を保育園、学童に届けて、学校の役もしながら、私も頑張って働いていました。
夫もまだ、元気だったころの話です。(そこで、仕事をしているときに、急逝したのですが)
その後、それぞれの道を歩いてきたわけですが、3人とも、ずっと仕事を継続していました。
3人寄ると、いつも、おゃべりの中心は、話好きのMさん。
私とBさんは、どちらかと言うと聞き役でした。
今回も、Mさんのおしゃべりが(果てしなく(笑))続いていましたが、Bさんの近況が気になり、話を向けてみました。
せっかく、再会したのに、Bさんが話せないうちにお開きになっては、大変!
「仕事辞めたんだって?」
「そう。配属先が変わり、職場の女性からのパワハラにあい、上司に相談。最終的には、パワハラと認められなくて・・・。そのうち、仕事にいけなくなり、心療内科で『適応障害』と診断。定年まで、勤め上げたかったけれど、退職を決意した」と話してくれました。
美味しい焼き肉を食べながら、二人への配慮か、暗くならないような話しぶり。
でも、実際は、大変だったんだろうなぁ・・・
「同時期に、実の父親と舅が立て続けに亡くなり、息子も勤め先の残業時間が多く過労状態、体調を崩しそうなので(息子も)転職予定。娘夫婦にもいろいろあって・・・・・・・」
一気に大変なことが起きたようです。
深刻にならないよう配慮された話しぶりでしたが、内容を聴くと、Bさんの大変さが伝わります。
最近よく耳にするようになった『適応障害』
日常生活の中で、何かのストレスが原因となって心身のバランスが崩れて社会生活に支障が生じたもの。原因が明確でそれに対して過剰な反応が起こった状態をいう。日常生活の中で起こった出来事や環境に対してうまく対処できず、心身に様々な症状が現れて社会生活に支障をきたす状態をいいます。ストレスの原因が明確であることが定義上重要となります
e~ヘルスネット(厚生労働省)より
原因が明確で、その原因から離れると症状が次第に改善していくとのこと。
Bさんは、すでに離職され、原因が取り除かれたので、今は、回復状態のようです。
頑張り屋で、仕事熱心なBさん。
派遣から契約社員になり、50代半ばで、大手の会社の正社員に抜擢。
あと数年で定年。それまで仕事をしたかったようです。
職場の人間関係は、良いこともあるけれど、上手くいかないと、ホントにやっかいです。
メンタル不調時のBさんは、通勤途中、駅構内を歩くときが、とっても、怖かったとのこと。
「意図せず、線路に吸い込まれる!」・・・そんな怖いことまで経験されたようです。
ホームドアのある駅は、とっても安心だったとか。
以前、自死遺族会で、同じような話をされた方がいました。
配偶者を自死で亡くし、その後、鬱を発症。
それから、一人で駅を歩くことが怖いと。
電車に吸い込まれそうになるので、遺族会の後、一緒に帰って欲しいと言われたことがありました。
メンタルを崩すと、意に反して、色々な症状が出るんですね。
それにしても、人間のメンタルがいかに繊細か(人によるけれど)が、伝わったBさんの話でした。
帰りの電車の中、二人になったとき、Bさんは、
「重く受け取られると、話しにくいの。軽く聴いてくれる仲間と会いたかった」
あらためて、私も、話の聴き方って難しいなと思いました。
再会の夜は、生ビールで乾杯!
美味しい焼き肉を食べながら、いつも通り、おしゃべりMさんの(私の)知らない友達の噂話・・・で盛り上がる。
色々な噂話がでるけれど、結局は、ほとんど、私にとっては、知らないMさんだけが知っている人(笑笑)
どうでもいいですよぉ~♪ (笑) みたいな内容が続く。
そんな軽い会話が、Bさんにとっては、話しやすかったようです。
「さぁ、聴きますぞ!」と構えない聴き方も大事なんですね。
また、1年に1回くらいは、近況報告しようと別れました。
時計を見ると、10時過ぎ。
シニアになってから、ほぼほぼ、お昼行動。
夜遊びは、久しぶりでした。
生きていると色々ありますね。
それが、人生なんですね。。。
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