先月亡くなられたピアニスト、フジコ ヘミングさんの追悼番組を観ました。
壮絶な人生、ピアノと共に生き抜かれた人生でもありました。
私の人生にも、少しだけピアノが登場します。
魂が奏でるピアノの音色
私が初めて、フジコ ヘミングさんのピアノ演奏を聴いたのは、今から20年ほど前。
ちょうど、夫と死別し、一人の子育てに悩んでいた時期です。
残念ながら、生演奏ではなく、CDを通してでしたが、何度も何度も繰り返し聴いたことを思い出します。
生きることに疲れていた時期、魂が奏でたピアノの音色に惹きつけられました。
そして、私の心を癒してくれました。
番組の中で、フジコさんが語った「私が亡くなったら、天国で、ショパンやモーツアルトに会って、褒めてもらえるような気がする」との言葉が印象的でした。
壮絶な人生をピアノと共に生き抜かれたフジコさんの奏でる音色は、聴く者の琴線に触れます。
ピアノと指に巻かれた毛糸
私がピアノを、初めて習ったのは、3-4歳のころ。
全く才能がなく、途中で辞めてしまいましたが、当時のことを、うっすらと覚えています。
ピアノの先生が、家に来てくれていたのですが、生徒が幼な過ぎて、教え方に困っていたのでは?
親指に赤い毛糸、人差し指に黄色い毛糸、中指に緑、薬指にオレンジ、小指に水色の毛糸を巻いてくれた記憶がうっすらとあります。
どんな風に教えて下さったのかは、記憶にはないのですが、指に巻かれた毛糸の思い出だけが頭に浮かびます。
なんせ、60年以上前。(笑)
この頃から、ずっと継続していると、ピアニストになっていたかも。
ところが、私には、才能も、そして努力する力も備わっておらず、今に至る。残念⤵
父の愛が伝わる、個性的なピアノ
ピアノと言えば、黒いアップライトが一般的だと思うのですが、私のピアノは、明るいベージュと黒の二色。
個性的なピアノでした。
椅子も同じツートンカラーで、横長 子供二人の連弾もOK! 椅子の蓋が開きました。楽譜を入れたりしてました・・・
ネット検索すると、「歴史的名作ピアノ」となって販売されています。
父が、私のために購入してくれたのだと思うと、今さらながら、その愛情に感謝です。
父の事業が失敗し、住む家がなくなった時も、親戚の家に預けて、無事だったピアノ。
私が結婚した後、狭い実家に残っていたのですが、弾く人もおらず、亡くなった父が、近所の酒屋さんに無料で、ひきとってもらったと、寂しそうに話していました。
今、思うと、可愛い(笑)娘を思って、購入したピアノ。
それを、手放した時の父の気持ちを思うと、なんとなく、胸がチクチク痛みます。←もう、遅いm(__)m
今や、ネット上で、100万円以上の値がついています👀
お父ちゃん! 損しちゃったね(笑)
今、どこにあるのかな?私のあのピアノ。。。。。。。。。
それでも弾きたくなるピアノ
フジコさんとは大違い。全くもって、才能のない私。
そのうえ、練習とか、努力とかが、大の苦手。
早い話が、ピアノは好きだけど、練習は嫌い。
それなのに、上手に弾きたい!と、全くもって、甘えたことを思うのです。
結婚をしてからは、家事、育児、仕事と、ピアノに触ることもなかったのですが、
フジコ ヘミングさんの演奏を知ってから、また、弾いてみたくなり、電子ピアノを購入。
幼い時に習ったこともあり、独学で、楽譜を見ながら、時間のある時に練習をするようにしました。
今も、日曜日、夕方5時になると、決まったように、ボケ防止のため、指を動かします。
いつも弾くのは、同じ曲ばかり(笑)
パッヘルベルのカノン、ショパンのノクターンOp.9-2、トロイメライ・・・
中でもノクターンは、大好きな曲。弾きたくて、それなりに一所懸命、練習しました。
毎回、毎回、同じ曲。
ゆっくり、ゆっくりの曲しか弾けないのです。
新しい曲にチャレンジするのは、やっぱり、苦手。
今や、努力も・・・気力もないのです。トホホ・・・⤵
「今や」と書いたけれど、正確には、「今も」
人間というのは、変わらないものなんですね(笑)
フジコ ヘミングさんの番組を観て、色々なピアノの思い出が蘇りました。
ブログを書きながら、幼少時の思い出や、私のピアノを思い出しました。
同時に、ピアノを買ってくれた、両親の愛情を改めて感じました。
あの世で、フジコさんは、ショパンやモーツアルトからお褒めの言葉をもらっているかしら?
私は、あの世にいったら、両親に感謝を伝えないと…
せっかくのピアノだったのに、無駄にしちゃったねm(__)m って。
この年齢になると、ふとしたことで、人生の中の色々な思いが、蘇ります💕
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