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☆そうだったのか・・・文字が読めても、本が読めない理由 

エッセイ

今や、脳のしくみも科学的に進歩して、未知の世界が少しずつわかってきたとのこと。

最近では、発達障害の話題も多くなってきて、少しずつ、社会的に理解されつつあります。

生き辛さって、本当に色々なんだな・・・・・

親も子供も辛い不登校

ところが、脳のしくみなんて、今から20年以上前では、さっぱり・・・でした。

何故か生き辛い・・・・・・

そして、不登校になってしまって、親子で悩んで、苦しんでの生活を、長期間に渡り、過ごしてきました。

とあるセミナーでは、「母親の育て方が悪い!」と決めつけられたことも😢

徐々に、そして、偶然、色々なことがわかって、今やっと、「そうだったのか・・・」と言う気分です。

大きな落とし穴がありました。

「頭の回転が速くて、頭の良い子」と、どの先生からも、思われていました。

どんなに優秀な学校の先生だって、シナプスは見えなかったんだろうな(笑)

先生だけでは、ありません。

私も、「ADHD」は、じっとしていられない子とステレオタイプの考え方をしていたので、

比較的、じっとしていても苦痛にならなかった我が子には、関係ないと思っていました。

*ステレオタイプ・・・多くの人に浸透している固定観念や思い込み、先入観、イメージ、概念、思考の型

ホントに、少な~い情報しかなかったのです。

20年以上前に、脳の神経細胞のネットワークに問題があるなんて、平凡なお母さんだった私にわかるわけがありませんでした。

外からは、全く見えないところに、落とし穴・・・・・・

当時、メンタルクリニックのお医者さんでさえ、「???」だったと思います。

それどころか、「問題があるわけがない」と専門医から診断され、更に、親子で苦しんだ経験も。

私自身が、色々と本を買い、勉強をして、臨床心理士や医者を探して、探して、探して・・・・・駆け回っていた時期がありました。

親として苦労をしていた時期が、(ずいぶん長い間)ありました。

神経細胞のネットワークに不具合

発達障害は、脳の神経ネットワークの発達具合によるもの

私たちの脳は、神経細胞が集まってできています。神経細胞どうしがネットワークをつくり情報をやり取りする事で考えたり、注意を払ったりといったさまざまな活動をすることができるのです。発達障害では、その神経ネットワークの一部に不具合が生じていると考えられています。

~Newton×朝日新聞より~

最近になって、ようやく、原因が明確になってきました。

本人も、他者のことがわからないから、努力不足と自分を責めていた時期があったはずです。

不登校時代に、家で楽しめるようにと、我が子に「ハリーポッター」の本を買ってきたことがありました。

内容も、きっと、好きなはず!

ところが、読み終わった形跡がないので、「読書嫌い」なのかな・・・と。

大人になった彼が、『「文字」は読めるけれど、文章となったら、その内容がつながらない』とポツリ。

特定の部分情報だけを優先してしまい、情報の全体を俯瞰したり、それぞれの部分情報のつながりに気づくことができなくなっている

~Newton×朝日新聞より~

今まで、???????だったことが、年々、少しずつ分ってきたようです。

友人からの一言で

不登校だったけれど、友達は、たくさんいた彼。

今でも、色々な友人と、交流しているようです。

先日、友人から、ある本を薦められたとき、正直に「本が、頭に入らない」ことを伝えたとのこと。

そのとき、その友が、すんなりとその事を受け入れ、「それなら、オーディブルを利用したらいいやん」と。

  *オーディブル・・・本を読んでくれる Amazonアプリ 

その手があったか・・・

「本って面白いな 今、○○読んでる」とポツリ。

遅ればせながら、彼の読書生活がスタートしました。

彼の人生の幅が少し増えたこと、読書好きの私には、とっても嬉しい出来事でした。

木を見て森を見ず→文字が文章につながらず

”木を見て、森を見ず” 

細部の情報が脳で優先的に処理されるらしい。

なので、“(細部の)文字は読めるが、(総合的な)文章には繋がらず” と言うことなんですね。

でも、耳から入る情報となると、すんなりと理解できる…不思議ですね。

長年の私の?????が、幾分、すっきりしました。

けれど、これは、彼の生き辛さの、ホンの一部です。

まだ、他にも、色々困難なことを抱えているようです。

音や光や、そして触感にも敏感だったり。

神経ネットワークの不具合で、辛い経験をしている人が、世の中には、たくさんいるはずです。

行列が認識できず、列の途中に割り込んでしまったり、空間認知力の不足から近くの人に大きな声で話しかけてしまったりする人もいるそうです。

他者の理解と社会の理解

それ以外にも・・・

たぶん、もっと色々な面で、他者から理解されず(いや、自分でもよくわからない事も)、生き辛さを抱えてしまうことって、実はたくさんあるのだと思います。

何といっても、マイノリティは生き辛い世の中です。

そんな困難さを抱えている事は、外見からは判断できないし、まして、脳の中のネットワークの不具合なんて、わからない。

ふっ・・・・・⤵ しんどい事ですね。

「もっと早くわかっていれば・・・」と私が、つぶやいた時、

彼の返答は、「過去を悔やんでも意味ないっしょ!」

「わからなかったんだから、仕方ない」と。

本人は、長い間、苦しんできて、悩んで・・・悩んで・・・

逞しくなりました😊

周りの理解と、適切な支援も大切!

ステレオタイプで考えず、一口に「生き辛さ」と言っても、10人いれば10人異なる。

周りの理解と、ちょっとした気遣いで、生きやすくなっていく。。。

そんな社会になってもらいたいな💓

長年、?????に苦しめられたアーモンドは、そう思うのでした。

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