街はクリスマス一色。とても賑やかです。
12月になると、街のあちこちで綺麗なイルミネーションを見ることができます。
綺麗!⭐🌟🌟🌟🌟🌟⭐
この季節になると思い出すことがあります。
それは、15年ほど前のこと。
クリスマスらしく綺麗に飾られた大阪市内の並木道を、知人Hさんと歩いていました。
「綺麗ねぇ💕」と私がHさんに、語りかけた時のことです。
「・・・私はこの輝きが、辛い」とポツリ。
Hさんは、その時、10年以上前に、7歳だったお嬢さんを癌で亡くされていました。
「娘が亡くなってから、思うのよ。あの子は、こんなに綺麗なクリスマスイルミネーションを見ずに亡くなってしまったから、親の私が、楽しむことに罪悪感を感じてしまう。美味しいものを食べる時も同じ。あの子が経験できなかったことを楽しむことができないの」
イルミネーションの輝きを見ると辛くなる人が、いらっしゃることに、改めて、気づきました。
その後、看護師だったHさんは、子宮癌に罹患されました。
治療が成功し、看護師としての仕事に復帰されました。
復帰後は、病院内の「癌患者の相談室」で勤務に就く傍ら、プライベートでは、ボランティアで、子供さんを亡くされた方のケアをされています。
勉強熱心な看護師だったHさん。
移植コーディネーターの勉強もされていました。
ずいぶん長い間、お会いしていません。
悲しい経験をして、ご自身も大変な病を経験されたHさん。
その経験を活かして、仕事やボランティアで、辛い方のケアをされているHさん。
私の人生で出会った、忘れられない人の一人です。
街中が、クリスマス、年末年始で賑やかになる季節。
イルミネーションで街中が綺麗に輝くこの時期になると、
彼女と歩いたイルミネーションの並木道。
あの日の会話を思い出すのです。
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