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☆忘れられない虹

グリーフケア
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虹って、不思議。

綺麗な配色で、幻想的。私たちを癒してくれます。

虹をみつけると、近くにいる人にも教えたくなります。

「虹がでてます!」って。

私には、忘れられない虹があります。

今日は、その「虹」について、つぶやこうかな。

ロンドンの空に虹が・・・

英国のエリザベス女王が、8日、96歳で亡くなられました。

亡くなられる2日前まで公務に励まれ、最期まで国民の心の拠り所だったそうです。

ご冥福をお祈りいたします。

エリザベス女王の容態が、国民に発表された直後、バッキンガム宮殿上空に二重の虹がかかったと報じられました。

英国国民が悲しみに包まれているその瞬間、みんなの心を癒してくれたのではないでしょうか。

私にも悲嘆に関わる虹の思い出があります。

今日、ロンドンの虹のニュースを聞いて思い出しました。

あれは、今から22年前の夏・・・・

私の心を癒してくれた大きな虹

2000年のゴールデンウイークのお休みが終わり、カレンダーが平日に戻った日、

夫は緊急検査のため、総合病院に入院しました。

緊急入院・・・・本人が病院嫌いで、ギリギリまで病院に行かなかったためなんだけど(涙)

40日程の入院生活は、6月25日、彼が天国に旅立つとともに退院となりました。

当時、私は派遣社員として大手の電機メーカーで事務職の仕事をしていました。

夫が重篤な状態であることを上司に伝え、入院とともに長期でお休みをさせて頂いてました。

入院生活、通夜、葬儀、後の事務的手続きなど、すぐに職場に復帰できなかったのですが、

亡くなって一ヶ月程経ち、ひさしぶりに出勤することになった日のことです。

私の中では、大きな強烈な変化があった1か月。

愛する人がこの世から居なくなったのですから、当たり前。

今まで目にしていたものが、全て別の感覚に映ります。

ところが・・・・

会社に行くと何もかもが普通に回っているのです。

みんな、何事もなかったように、夫が亡くなる前と全てが同じように動いていました。

「こんなにすごい事が起きているのに何故????みんな、普通なの?」

強烈な寂しさに襲われたその夕方、仕事を終えて、電車で帰路につきました。

まわりの乗客が笑顔で会話をしたり、居眠りをしていたり。

夫が亡くなる前と亡くなった後、日常は少しも変化していない。何故?

強烈な悲嘆が私を襲い、涙が溢れてきたのです。電車の中で、泣くなんて・・・。

周りをはばかる余裕なんてありません。

そのとき、ふと、何かに誘われるように窓の方に目をむけました。

そこには、大きな虹が! 座席から立ち上がり、大きな窓のあるドアに駆け寄り、眺めました。

今までに見たことのない、大きく綺麗な虹がかかっていました。

その瞬間、私は、「あ!お父さん(夫)だ!お父さんが虹になってる!」と確信しました。

不思議。。。。何の疑いもなく確信したのです。

いつものあの笑顔で、「お母さん(私)、頑張りや。子供のこと、まかせたよ! 大丈夫。ずっと応援しているよ!」って、私に語りかけてくれたのです。☚すごい、断定!でも、そう感じたのだから仕方ない(笑)

意味ある偶然の一致

死別経験、子供の不登校など、人生で大きな壁がはだかった時、私は心理学の本に助けてもらいました。

中でも河合隼雄(ユング派)の本が好きで、貪り読みました。

ユングが提唱した概念で「意味ある偶然の一致」というものがあります。

シンクロニシティ(共時性)とも呼ばれているのですが、不思議な、意味のある偶然の一致。

私が悲嘆の真っただ中にいた時、大きな綺麗な虹がかかり、その中に夫の笑顔が見え、私を応援してくれた。

何故、そのとき、あの場所で?

本当に偶然の一致なのですが、

その偶然の中に、私は大きな意味をみつけることができました。

悲嘆と虹。。。。虹が現れた。。。

今までも何度か、遺族会などで、虹の意味ある偶然の一致の話は、耳にしました。

エリザベス女王崩御とロンドン上空の虹。不思議な二重の虹。

その記事をみて、22年前のできごとを思い出しました。

そう言えば、このごろ、虹をみていないなぁ。。。。

お父さん(夫)、すっかり私のこと、安心してしまったのかな。。。

また、大きな虹で私に語り掛けてくれないかなぁ。

今日は、忘れられない虹について、つぶやきました。では。

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