もし、自分の命の灯が、まもなく消えてしまうと知ったら、
あなたは、大切な人に、どんなメッセージを送りますか?
チャイルド・ライフ・スペシャリスト
先週、大学時代の友達line(放送研究会の仲間11名)に、「只今、涙をボロボロ流しながら、番組を観てます」とメッセージがきました。
彼女が見ていた番組は、「プロフェッショナル 仕事の流儀 チャイルド・ライフ・スペシャリスト」
その時、見逃してしまった私。
休みの日に、NHK+で、観ることができました。
有難い時代です。見逃しても、後から良い番組を観ることができるのですから。
チャイルド・ライフ・スペシャリストとは、
医療環境にある子どもや家族に、心理社会的支援を提供する専門職です。主体的に医療体験に臨めるように支援し、『子ども・家族中心医療』を目指します。
「チャイルド・ライフ・スペシャリスト」協会HPより
この番組の主人公、佐々木美和さんは、19歳の時に、母と死別されています。
お母さまが乳がんだったと番組の中で語られています。
そっかぁ。
私も母と死別したのは、18歳の時。
死因は、異なるけれど、それぞれの人生に大きな影響を与えていると言う共通点があるなと思いました。
私もグリーフケアの勉強を希望したのは、母と夫の死がきっかけです。
辛い経験をしたとき、これからの人生の生き方が変わる事って、あるんですね。
あるがままの姿を受け入れる
私も10年前、ある市立病院で傾聴ケアのボランティアをしていました。
そこは総合病院。
小児病棟のあるフロアも回っていました。
入院している子供さんと一緒にゲームをしたり、付き添うお母さまの話を聴いたり。
でも、常時、病院に居るわけではないので、子供さん達と関係性が深く結ばれることはありませんでした⤵
たまに、ひょいと顔出す・・・・そんなボランティアに少し限界を感じていました。
NHKのプロフェッショナルに登場した佐々木さんは、10年以上、仕事として、毎日、病床にいる子供さんと接しておられます。
そして、子供たちから、信頼されている様子が画面から伝わりました。
子供のあるがままの姿を受け入れている佐々木さん。
彼女は、控えめに「不要不急の仕事」と語られていました。
が、彼女の存在が、子供たちの力になっていることに疑いの余地はありません。
家族に、ビデオメッセージを残した少年
その佐々木さんがある少年から、ビデオメッセージを遺すので動画を撮って欲しいと頼まれた場面がありました。
亡くなる10日前、家族に少年が遺した言葉。
「大事に生きてほしいです。僕が生きたかった分までしっかりと生きて、この先の世界を見据えてくれるといいと思います。」
遺される人へのメッセージ。
佐々木さんだから、少年もあるがままの気持ちを伝えることができたんだと思います。
「大事に生きて欲しい」
少し、自分と重ねて観てしまいました。
私の母や夫も、ひょっとして、遺された家族へ同じような思いを持っていたのでは?と。
「大丈夫か? 私。 自分の人生、大事に生きているか?」
そんな風に問いかけてみる機会になりました。
時間が長くても短くても、その人の人生を尊重したい
小さいお子さんを亡くされた、あるお母さんの言葉。
「悲しいんだけれど、でも、みんなでこの子の人生を祝ってあげてください。」
その言葉を聞いた時、佐々木さんは、「私もこの気持ちだ」と思ったそうです。
佐々木さんのお母さまの命と重なり、「時間が長くても短くてもやっぱり、その人の人生は素晴らしい、祝福されていい」と。
私も感じたことがあります。
自分の夫や母もそうだけれど、自死遺族会でも。
若くして、命に終止符を打った人、その遺族の語りを聞いた時、思うことがありました。
最期は、メンタル的にきつくなり、亡くなってしまったかも知れないけれど、その人の生きた人生は、長い短いに関係なく、そして、どんな終わり方であっても、尊重されるべきなのではないかと。
そんなことを番組をみて、思い出しました。
その人の人生を尊重したい。
この番組を観て、遺族会でボランティアをしたときに感じたこと、思い出しました。
今日は、先日観た番組から思ったあれこれをつぶやいてみました。
今日も最後までお付き合い頂いてありがとうございました。
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