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☆悲しみを癒す、栗原はるみさんの人生レシピ

グリーフケア

栗原はるみさん。

人気のある料理家で、素敵に年齢を重ねている女性です。

NHKスペシャルで『悲しみを癒す人生レシピ 栗原はるみのひとりごはん』を観ました。

それぞれの喪失感

5年前に最愛の夫、栗原玲児さんと死別されました。

今回、画面に映るはるみさんは、少し瘦せていて、この5年間の喪失感が、身体に表れているようです。

それでも、私より10歳近く先輩、とても77歳には見えません。

・・・・・・・・・・・・・・・

夫婦歴の長短に関係なく、愛する人を亡くすということの喪失感は、それぞれ、深いものです。

改めて、そう感じた番組でした。

私にすれば、50年以上、共に暮らせて、いいなぁ・・・💕と、うらやましく思ったのも本音。

でも、すぐに、また人と比べてる自分に気づき、「あかん、あかん!」と言い聞かせます。

何年一緒に暮らそうとも、愛する人と別れた場合は、それぞれ深い喪失感があるのですね。

「こわい」と言う感情

自分と重ねながら観た場面がありました。

愛する人を失ったときの「こわい」と言う感情。

はるみさんも語られていました。

これまで何度もブログに書いてきましたが、この感情は、不思議でした。

寂しい…悲しい… そんな感情の前に、「こわい!」と言う感情があったこと。

愛する人がそばにいる、ふたりで生きてきた。それが日常だったはず。

ある日、死を境に突然、「独り」になるという怖さ。

それは、死別前は想像もしなかった感情です。

まるで、漆黒の宇宙に一人で放り出されたような、または、底がない海の中をどこまでも一人で沈んでいく感覚。

この番組の中で、はるみさんも「こわい」と仰っていたことが印象的でした。

ところが、24年も経つと、非日常が日常に。

私は、夫がいないことが「日常」になってしまいました。

「こわい」と言う感情は薄らぎました。

いや、本音を言うと、全く「ない」・・・強くなったものです(笑)

そんな日々(夫がいない)が、日常となっていることに、なんとなく「寂しさ」を感じていることも本音かな。

自分の人生を生きる

そして、もうひとつ。

自分の人生を生きること。

私は、色々な感情が頭の中を駆け巡り、喪失感でいっぱいだった、そんなある日、

ふとしたことから、気づいたことがありました。

「愛する人が亡くなってしまっても、私の人生は、続いていく」

そんな当たり前のことに、気づかされたのです。

「泣いてばかりでは、いけない。私自身の人生は、まだ終わったわけではない」と。

グルグル色々な感情が回る中で、そう思った瞬間があったのです。

番組の中のはるみさんと重ねながら、そんなことを思い出しました。

はるみさんは、ご自身の人生を大切にし、

ひとりごはんのメニューを考えたり、ギターを始めたり。

愛する人を失うと、そこから学ぶこともあるのですね。

「人生には、限りがある。自分の人生を精一杯生きないと!」

はるみさんが、懸命に生きてこられた5年の年月が、画面から伝わりました。

未亡人歴の長い私、少し忘れがちになっていたけれど、改めて思ったのです。

私の人生を、大切に生きているかな?・・・と

マイノリティだった比較的若い年齢で未亡人になった私。

気が付けば、少しずつ、仲間が増えていく年齢になったのですね。

60代、70代…上手くいくと(笑)80代、90代 生きるかも。

未亡人になったからと言って、自分の人生が終わるわけではなく、まだまだ続いていきます。

愛する人を亡くした喪失感「こわい」と言う感覚、

そして自分の人生を生きるということ。

そんなことを改めて思い出させてくれた番組でした。

さて・・・これからも・・・色々な出会いと、日々を重ねながら、

・・・・・・・・・・・・アーモンドの人生の旅は続きます。

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